Tuesday, July 06, 2004

Memoires Of Dana Plato


今日、ある音声ファイルを入手した。5年前にある女優が死亡する前日に収録されたモノだ。ダナ・プラトーをご存知だろうか?映画に出演した記録は殆どない。少なくとも日本で公開された映画はゼロ。今日はこの女優について書く。出身はアメリカ、カリフォルニア州メイウッド。1964年11月7日生まれ。本名はダナ・ミシェル・プラトー。子役で有名だった。ダナを一躍有名にしたのは1978年に始まったTVシリーズ『アーノルド坊やは人気者』。養子の黒人少年と白人の家族を描いたコメディだ。日本でも放映され、キンバリー・ドラモンド役の彼女の顔に記憶のある方も多いだろう。俺も子供ながらに彼女の愛くるしい顔を見て、よく股間を膨らませたものだ。デビュー当時14歳。この人気シリーズで彼女は1話につき22,000㌦、当時のレートで約500万円のギャラを貰っていた。芸能界入りする前、彼女はオリンピックを目指すアイススケーターだった。彼女が期待してたホラー映画の古典『エクソシスト』出演のオファーが来るも、養父母に内容が適切でないと断念。『プリティベイビー』の主演を勝ち取るも、似た役ばかりやりたくないと降板、役はブルック・シールズのモノとなった。一見、80年代は順調かに見えた。しかし84年、シリーズから解雇され、彼女は業界から姿を消す。彼女自身、消えたつもりはないと言うだろう。86年、シリーズ終了と共にお茶の間から姿を消している。90年代に入るとダナの年齢は20代半ば。結婚し、85年には子供ももうけた。しかし80年代の隆盛は陰も形もなかった。91年、家賃が払えなくなり、べガスのビデオ店で強盗を働き、逮捕。92年のヴァリュームによる薬物乱用で逮捕。94年にはマシな仕事をゲットする為に豊胸手術をする。ライブの司会、ヴェガスのショーガール、Playboy誌のヌードグラビア、Victoria's Secretの下着モデル等、来る仕事は全て拒まずと言う感じだった。そして99年、不幸が訪れる。5月8日、人気DJ Howard Sternのラジオ番組に出演、これまでの彼女の身の上話を30分に渡って話す。この番組で、Sternは彼女を虐めまくり、レズビアン疑惑、覚醒剤・アル中疑惑を問い質す等、オンエア中、彼女が何度か泣き出すシーンもあった。しかし翌日、ダナは鎮痛剤の多用で帰らぬ人に。享年34歳だった。死因はSternの苛めが原因で自殺したという声も聞かれたが、長期間に渡る覚醒剤と薬物の多用で、遺体からは多量の鎮痛剤が検出。死亡2週後に検死官は”自殺”と認定した。彼女の出演履歴を見ると、出演作品は多数のB級映画で構成されている。しかし彼女の履歴に載ってない作品がある。数千万円で製作されたホラー映画『Silent Scream』がそれだ。監督はロサンゼルス在住の中国系米人で、こいつと彼女がどうやって知り合ったのかは知らない。ただ、映画は完成を見ずに彼女は死去。この中国人もアメリカのマスコミから追いかけられ、映画も撮影後のポストプロの段階で挫傷してしまった。インタビューで彼女は「今、センスの悪いB級映画に出てるの」と。俺は聞いて笑ってしまった。「彼女はいい子だったよ」と中国人監督。また彼女がユダヤ人だった事も明かした。残念だが、覚醒剤や薬物で死亡するケースは今や全く珍しくもない。日本も同様だ。報道されていないだけで、水面下でもの凄い数が犠牲となっている。俺が言いたいのはどんな才能でも、これにハマったら全て終わりと言う事。

マズいね。今日は数行しか書けなかった...またWriter's Blockだよ。

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