Sunday, April 12, 2009

Ballad of Narayama


ようやく観れた今村昌平監督作品「楢山節考」(東映配給)。半世紀前に製作された松竹版と比較すると、後者の方が悲壮感があった様な気がする。最後に現存する「乳母捨駅」が出るとこはちょっとショックだった。何と云うか今村って監督はああいう下級階層の人間を描かしたら天才的に巧いね。底辺の底辺。獣姦とか嬰児の死体とか平気で描く。よくあんなモノ写せるなと思う。それと「女衒」って云う映画も部落出身の売春婦を描いてた。これがカンヌで好評だったと俺は分析してるんだけどな......。不景気が段々加速する中、テレビ番組の製作費の縮小でどこも苦境に立たされてる。原因は不景気によるCM収入の激減。最近はCM製作にネットに落ちているフリーの音源を使ってるところもある。ゴールデンタイムにこう云ったCMは流れないが、深夜枠になるとこれが急増してるとか。深夜枠の番組では特にCM製作費を削っている為、音楽のライセンス代まで捻出出来なくなっている。音楽だけじゃない。出演タレントまでギャラの安いタレントに移行してるんだとか。「番組だけじゃなくCMもアイデア勝負がより一層求められる。奇抜な発想が今では求められ、地方では、とある企業が自社非難する常識では考えられないモノまでが放映されてる」と云う。まぁ無駄な抵抗だと俺は思うね。「CM飛ばし」って聞いた事ないのか?

名物のストリップ、風俗情報、下ネタ満載の下世話な新聞「内外タイムズ」が今月6日から完全にエロ記事を削除したらしい。最近、不動産業者がこの新聞のオーナーとなり、このままエロ路線で行っても広告収入は増えないだろうと今回の策に出たのだと云う。これで完全に風俗業界とも縁が切れてしまい、風俗店からの出稿がなくなったわけだが、これで稼いでいる広告代理店社員やエロライターなんかは転職を余儀なくされてる。特にここ数年、風俗業界も自動車業界同様、若い人が利用しなくなってると云う事実がある。例えば「ピンサロ」「抜きキャバ」の様な所でも、今だに価格が10年前と変らない2,000〜3,000円だ。これを見ただけでも業界そのものが停滞してるかが分かる。「エロ記事・広告を止めたからといって、普通の広告が入って来るのか?」と云う疑問が社内からも出てるらしい。それよりも怖いのは、エロを目当てにしていた読者が「東スポ」「夕刊フジ」等に流れてしまうんじゃないかと云う危惧。まだ始まったばかりのこの作戦、注視したい.....。



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