Sunday, May 10, 2009

Get on the Bus Again


Spike Leeの1996年公開作品Get on the Busを久々に観る。俺は公開当時、アメリカで観てるんだが、正直あんまり記憶に残ってない一本だったが、今やってる企画に似てるので再度観ておこうとTSUTAYAに発注した。2時間近くある映画で、ほとんどが車中での話。これって撮影的には相当厳しいんじゃないかと思ったりした。バスは首都Washington D.C.で開催される黒人人権集会Million Man MarchにLos Angelesから参加する黒人の男達。話のミソは、いろいろなバックグランドを持った男達が一緒のバスに搭乗。道中、黒人・白人ハーフの警察官、黒人の役者、息子が仮保釈中の親父、ゲイのカップル、病院を抜け出してた老人、黒人をバカにする黒人の新車ディーラー等々、悲喜交々の人生模様が伺える内容となってる。やっぱ圧巻は最後、老人がいつの間にか後部座席で死んでるシーン。結局一行はラリーに参加出来ずに映画は終わるのだが、これはSpike Leeの「黒人差別は終わってない」と云うステートメントの表れでもある。公開から十数年、今や米大統領は黒人なわけだが、これから人種、人権問題の行く末を考えさせる貴重な作品でもあるんだな。で、俺の企画にも多大な影響を及ぼすであろうこの映画は、少なくとも今年、何度か観る事になるだろうね。しかしBamboozledを久々に観たくなって来た.....。

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