Monday, June 22, 2009

EXT. SHINJUKU - NIGHT


昨日、午後4時に新宿アルタ前に、とある脚本家と待ち合わせ。ある映画労働者達のSNSサイトがあり、コンタクトが前夜にあり、昨日会ったわけだ。俺の方は20分遅れて到着。相手の顔が全くわからないので困ったんだが、携帯で電話すると目の前にいた。27歳の164㌢の小男。髪を半分、ソリ上げてるし。まぁいい。新宿と云えば茶店のTops。そこで席に着く。自己紹介し、外出直前に送信した俺の企画の概要を相手の男が取り出し、「これちょっと中途半端ですねぇ」と。んなこたぁ分かってる。だから呼び出したんだっての。補足説明をかなり相手に喋ったので、何となく分かった様子。早稲田を卒業後、金融庁の天下り会社に2年勤務。辞めて脚本家になって5年。ようやく年収400万円台になったらしい。結局3時間ここにはいたんだが、コイツの人生相談みたくなってしまった。要はこの先、脚本家としてやって行く自信がないと。いや自信と云うか、業界全体が疲弊して、フリーの立場の人間はかなり厳しいと。「アメリカ行こうかと....」と脚本家先生。「ビザ下りネェよ」と俺。特に最近、日本も含めて外国人労働者はどこも立場的に厳しい筈。しかし何度云っても、邦画界の将来を悲観してるらしく、視野を海外市場に向け「英語をやり直そうかと....」とこの男。ダメとは云わないが、「まず日本で土台を築け」と俺。店を出て駅前の居酒屋に移動し、そこでも人生相談の続き。「僕はどうしたら良いんですかねぇ」と。まぁ適当に返答しといたけど、コイツって結構、素直なヤツなんだよな。器用貧乏でもある。まず干される性格のヤツじゃない。相手に併せる事が出来る。で、ギャラの話になって、俺はこいつはほとんどテレビとゲーム、ラジオ脚本しか書いてなく、映画は1本も実現化してないって事で、ゼロ提案した。つまり初稿に関してはタダでやれるかって事。勿論、年収400万のコイツは「無理です」と来た。「じゃぁ結構です」とこの話はなかった事にした。俺はカネに関しては妥協しない。コイツの履歴でカネを払うヤツはいない。勿論、「数万円でも払って欲しい」と。相手の云う事にも一理ある。逆の立場なら俺も云う。幸か不幸か俺は今回、コイツの雇い主。リスキーな事はしたくない。まぁ初対面で結果が出たって事は、お互い時間を無駄にしなかったって事で良かったんだと思う。こう云う結果は目に見えてた。惜しい人材ではあるがな。取り敢えず縁がなかったって事で終電で帰る.....。

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