この御時世に新しく映画の配給会社が出来たと云うニュース。しかしこう云うところがアメリカ映画界の凄いところ。景気、不景気関係なく、新しい事を試みる気概は日本にはない。創設者は聞いた事もない二人のヴェテラン業界人。この会社のビジネススキームは、複数の映画プロデューサーと契約し、年間12本ほどの作品をリリースして行く。1本あたりの製作費は上限$1,000万㌦(10億円)で、同業他社に比べて
5分の1の価格で勝負する。このクラスの映画を製作していた会社Warner Independent Pictures、Picturehouse、THiNKFilm等は昨秋のリーマン破綻以降、片っ端から廃業してしまったが、敢えてこのニッチなところに挑戦しようと考えてるらしい。確かに不景気であるが、低予算でその数十倍を稼ぎ出したオスカー作品Slumdog Millionaireや大ヒット映画Juno、Saw、Little Miss Sunshine、Twilightと云う例もある。この辺をこの会社は狙ってるわけだ。プレスリリースを読むと、Lionsgate系の映画を狙ってるとも云える。皆が皆、TransformersやTerminatorを観たがってるわけじゃない。そう意味でもこう云う会社はインディー系のフィルムメーカーには必要なのだと.....。
サトウの切り餅で知られるサトウ食品工業が、テレビCM抑制等の効果から営業利益が3倍にも増えた事が分かった.CM抑制で売上は減ったが、それを上回るコスト削減効果があったと云う。同社のCM出稿料は年間9億円だが、昨年から3億円に圧縮。売上が4.9%減ったが、CM広告料削減の方が大きかった為、増益を確保。営業利益がなんと3.2倍の9億円にも達したと云う。これは何を意味してるのかと云うと、電通、博報堂にバカ金を払わなくとも利益を出せると云うビジネスモデルが成立したと云う事だ。これは数年前、花王がやった手法と同じで、花王ショックとも云われ、これからもこれに追随する企業が増えると思われる。テレビCMは最早、費用対効果の意味が無くなって来ているのか?CM飛ばしに拍車がかかるってか.....。
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