Saturday, October 08, 2011

Remembering Steve Jobs

ソフトバンク:孫正義社長「ジョブズは私のヒーローで大師匠で雲の上の神様」 交流語る

ソフトバンクの孫正義社長は7日、アップルのスマートフォンの新製品「iPhone(アイフォーン)4S」の料金体系の発表会見で、6日に死去が公表されたアップルの前CEOスティーブ・ジョブズ氏との交流を語った。会見や質疑で語った主な内容は以下の通り。【岡礼子】

◇スティーブの生み出したものは芸術作品

(ジョブズ氏が)アップルを一度追われて、どん底のころに、僕の自宅でいろいろと話をしました。彼の言ったことは「これから変えていきたいんだ。一緒に力をあわせてやろうじゃないか」と、そんな話をしました。

今回、発売の予約キャンペーンを受けて、今日(7日)の(午後)4時から(受け付け)なんですけど、「数日間でも遅らせたほうがいいんじゃない か」とか、いろんなことを考えました。アップルとも相談しましたが、スティーブは、自分の作品が一日でも早く、一人でも多くの人に行き渡ることを一番望んでいるんじゃないかというアップルの人々の言葉に、改めて「なるほどそうだな」と。僕が彼の立場でも同じように感じたかもしれない。そう思うと、予定通り、今日の4時から受け付けを開始したい。

スティーブと約束した「人々の手に感動を届ける」ということ。そのことを誠心誠意、一生懸命にやりたい。(ジョブズ氏との写真を見せて)iPhone 4の発表の時の写真ですが、その時すでに、彼は次の作品について、目を輝かせながら「いろいろと仕込んでいるからね」と言っていたのを思い出します。

そもそも(スティーブとは)3年前、iPhone 3Gの発売から具体的な仕事を一緒にやりましたが、実際はそれより何年も前からiPhoneの開発に入ってましたし、またその開発を始めた直後に話をした。それから3G、3GS、iPad(アイパッド)、iPhone4、iPad2と3年間で出てまいりました。今回は4Sです。

僕はいろんな製品を取り扱っていきました。スティーブが生み出したものは、とても製品とは思えない。彼の芸術の作品だと、そんな思いがします。お金をとって売るとか、事業のために売るためというよりも、(彼の)芸術作品を、一人でも多くの人に届けたい。そんな思いをつくづくと毎回感じていたわけです。

◇妥協がなく、心底納得したものだけを出す

(スティーブは)妥協のない人です。それは、本当の感動を提供する、本当に美しいものをつくる、そのために彼は99%の満足では決してものを出さない。心底、自分が納得いくものしか出さない。その姿勢に僕は感動している。少しでも応援したいという気持ちにさせられた。

(今回のiPhone 4Sで)一貫して言えるのは、その彼の思いです。作品に対する愛情。その時に得られる世界最高の技術を結集させて、思いを作品に表現していく。そういうことだったんじゃないかと思います。

4Sは、端末の価格について言いますが、通信代から月々割りということで、毎月差し引きますので、実際にお客さんのご負担金額は1カ月ごとになお すと、16ギガバイトが0円、32ギガバイトが480円、64ギガバイトが880円。この価格は、我々の月々割りを含めると、世界でもっとも安い価格に なっているんじゃないかと思います。それは一人でも多くの人に、スティーブが直接、陣頭指揮した作品をお届けしたいと、そういう思いからです。通信におけ る料金プランは、従来通りです。

◇クックは「元気すぎて困る」と言っていたのに……

昨日(6日)、(ジョブズ氏の死去を)飛行機の中で知りまして、本当に涙があふれて仕方がなかったんです。スティーブの姿勢をみていると、仕事のためにとか、お金のためにとか、そういうにおいをいささかも感じない。

一昨日(5日)、アメリカでティム・クック米アップルCEOに会ってきました。キャンペーンの話とか、今後の我々の新機種、ネットワークについてずっと話し込んでいたんですが、ティムがあわてて「ちょっと今から出かけなきゃいけない」という。「どこにいくの」と聞くと、「スティーブが、4Sの発表会がうまくいったかどうか、今後の話もいっぱいしたいから、早く来てくれと言っている。いつまでたっても自分のボスはスティーブだしね」と冗談を言いながら、走っていったんですけど、その時はティムも「スティーブはとても元気だ。またいっぱい細かく注文をつけられるんだ」と言う雰囲気でした。

その2、3週間前にティムと会った時は、「世の中の人は、スティーブは具合が悪くなったから引退したと思っているかもしれないけど、元気なんだよ ね」って言っていた。CEOを降りる時も、スティーブが「CEOのタイトルはティムに譲るけれど、俺はまだアクティブに仕事するんだからなと。忘れるなよ」と注文をつけたと。ティムは「もちろん分かっているよ。少しでもたくさん仕事してほしいし、永遠に自分のボスはスティーブだよ」と、当然言ったよと、 笑いながら話していました。そのくらい元気すぎて困るんだというくらいで、このまま順調に回復してくれるといいなと(思っていた)。

それが、ほんの2、3週間前。一昨日も、まだその調子の雰囲気でしたので、まさか昨日、そんな状況になったというのは、本当に今でも夢を見ているようで、信じられない思いです。とにかくスティーブと約束した、一人でも多くの人にこの感動をお届けしたい。ぜひ、なんとしても、やり遂げたい。

つまり、人々に感動をあたえ、幸せを提供するということが、彼の唯一の思いであり、それは私が、ずっと言い続けている「情報革命で人々を幸せに」 ということと、言葉の表現は違ったとしても、まったく同じ。彼とは志を共有した仲間だった。仲間というか、私にとってはヒーローで、大師匠で、雲の上の神様ですけど、本当にあたたかく迎えてくれたことに感謝したい。

◇満開の桜を見ながら語り合った

スティーブとは昔から、いろんな場所ですれ違う程度のことはあったんですけど、じっくりと座って話し込むようになったのは、彼が一度アップルを追 われて、これからアップルに戻って来ようという時。まだ心の傷がぜんぜん癒えてない状況で、目はらんらんと燃えていましたけど、心は満身創痍(そうい)みたいな感じで。

以前から親しくしている米オラクル(創業者)のラリー・エリソンさんから、こんなにすばらしい会社のアップルが倒産しそうだ。自分は社外役員になったけれども、アップルを復活させる方法はただ一つしかない。それは、あの天才を呼び戻すことだと、役員会で机をたたいて叫んだ(と聞いた)。それがスティーブだということで、ラリー・エリソンさんの自宅で、スティーブと3人で満開の桜を見ながら話し込んだ。それから親しくなり、お互いの自宅を行き来す るようになった。そこから始まりました。

ビル・ゲイツさん、ラリー・エリソンさん、グーグルのエリック・シュミットさん、シリコンバレーで親しい交友がある一握りの(人たちの)中でも、みんなが共通して言うのは、スティーブは天才だということですね。こだわり方が尋常じゃないんですよ。

スティーブから学んだことは、事業というより人生の「生きざま」と言いますか。非常に学んだことがたくさんある。生きている年月の長さというより、その限られた1回の人生で何をなしたか。何をなそうとして精いっぱい生きたか、そのことの方がはるかに大切だと。(毎日新聞)

孫正義って、基本いつの時代も、その時の人気者にすがる傾向にあるんだな。ウィンドウズが世界を席巻したら、Bill Gatesに接近し、メディア王の名を馳せるRupert Murdochが「アジア進出したい」と言い出したら、「では一緒にテレ朝を買収しましょう」と言い寄り、iPhoneにしても、日本の自称ITジャーナリスト達は皆、「日本での発売は間違いなくドコモから」と云っていたが、俺はSOFT BANKと睨んでた。何故か?新しもの好きの孫正義がこのチャンスを逃すわけがないと確信してたからだ。「目の前に出された旨い物にすぐ飛びつく孫正義」。このイメージが焼き付いて10年以上になる。Apple社に近づいたのも自然の流れ。上のコメントは「長年の知合いっぽい」感じも思わせるが、ここが孫正義の話術。大して知合いじゃなくとも、そう云う感じに思わせるんだな.....。

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