NHK発の映画って…抜群の知名度+新鮮さ?
テレビドラマが映画になるのはよくある。でもNHKとなると、どうか。この秋、NHKの人気番組が相次いで劇場公開される。映画界が公共放送に食指を動かす、そのわけは……。
昨年放送のドラマ「セカンドバージン」。40代女性が17歳年下の男性と恋に落ちる設定が話題となった。9月公開の映画では、男性が亡くなる最期の3日間に焦点を当てている。映画の池田史嗣プロデューサーは「年下を愛するキャリアウーマンという時代性をとらえている」と評価する。
一方、「サラリーマンNEO」は会社員の生態を描写したコント番組。2004年に始まった。11月公開の劇場版は、商品開発に打ち込む物語に。藤巻直哉エグゼクティブプロデューサーは「映画にしたら面白いと思った番組が、たまたまNHKだっただけ」と話す。
NHK番組の魅力は、中身もさることながら、抜群の知名度にある。全国ネットで放送され、「NEO」のような深夜番組でさえタイトルが認知されている。
半面、テレビを使った宣伝がしにくい。民放では、競合局の作品を取り上げない。NHK自体には、主演俳優が番組ゲストに出るくらい。もちろん宣伝CMは流せない。
NHKドラマの映画化は過去に「おはなはん」「すずらん」などがあったが、民放に比べればはるかに少ない。藤巻さんは「民放と違い、自局の番組を自発的に映画化できないからでは」とみる。
テレビ評も手掛ける映画評論家の樋口尚文さんは09年公開の「ハゲタカ」にも触れ、「映画業界からすれば、マンネリ化していて元気のない民放と比べ、NHKの番組が新鮮に見えたのではないか」と話す。
しかし、今秋の2作品はテレビほど衝撃はなかった。「年の差恋愛に踏み込んだり、タブーを壊したり、チャレンジしていた。でも、それは『NHKだから』。テレビという箱が引き立てている感じがした」
ところで、公共料金で作られた番組を民間の興行作品にすることに問題はないのだろうか。2作品の製作委員会には、NHK番組を制作し、職員の出向も多いNHKエンタープライズが出資、参加している。
NHK広報部は「製作委員会が作った映画は、NHKが受信料で作った番組とは企画した主体が違う。著作権の点でも問題ない」との見解だ。(朝日新聞)
先週、「セカンドバージン」主演の鈴木と長谷川が熱愛か?の報道があったが、余りにもタイミングが良過ぎ。裏を探ると、先週末から公開の始まった本作は数字が一向に上昇しておらず、焦った配給の松竹が、でっち上げた噂じゃないのか?と云う報道まで出て来た。最終的に興収4億辺りじゃないかと云う専門家の読みに、関係者は愕然とした苦肉の策がこれだったと。NHKの話に戻るが、民放の様に映画投資慣れしてない国営放送が、こう云うモノに手を出すと大火傷するわけだ。来月公開の「NEO」も似た様な数字だろう。とにかくNHKは7月の地デジ化からこの3ヶ月で、10万人もの視聴解約の申込があったらしく、上層部も相当焦りがある。映画でも何でもいいから、カネになる事は何でもやれ!と指示があったんだろう.....。

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