INT. SHABU SHABU HOUSE - DAY

久々にリトル東京のしゃぶしゃぶ屋に顔を出す。実は滞在3日間、全部昼飯はここで食った。ここのメニューは2点だけ。AコースとBコースだけ。違いは値段と牛肉のポーション数が10枚か15枚だけ。非常にシンプル。俺はダイエット中なので、迷わずA。写真ではソースがポン酢なんだが、基本ここはポン酢とゴマだれ。俺はポン酢でしか食わない。野菜をまず全部、鍋に入れる。肉より野菜の方が時間がかかるからだ。これだけの物を食うのに約10〜15分。早食いだよな。そして最後は、塩、コショウで残り汁を磨ぎ、一気に飲む。至福の瞬間。

20年前の開店当時から俺はここに来てる。北米で最初のしゃぶしゃぶ屋。いまだに開店前は長蛇の列。1時間前後は待つ。ここが起爆剤となって、全米あちこちに似た様な店が出来た。驚いたのは、ここの店員がほとんど替わっておらず、懐かしい面々のまま。しかも関西弁を喋るここの店長も俺の事を覚えていた。ちょっと話し込んだが、この近辺もご時世、景気は良くないと云う。ちょっと時間があったので、この小さなリトル東京周辺を歩いてみたが、とにかく空き店舗の多い事。3軒に1軒は空室じゃないか？店長に訊くと「最初は家賃を下げて、店舗を埋めようとするんですが、すぐに家賃を上げてしまい、払えなくなった店舗はすぐ退去してしまうんです」と。更に「今年で開店20年目。こんなのは初めてです。この状況は当分続くでしょうね。僕には良くなる雰囲気が全く感じられませんから」と吐露。「次回来て頂いた時に、まだ店があればいいんですけどね」。握手をして別れた.....。