シャープはどこで間違ったのか
6日の東京株式市場ではシャープ株が売られ、一時前週末比16円(8%)安の176円に下落した。時価総額は2000億円を下回る場面があった。シャープはどこで間違ったのか。市場では少なくとも3つの過誤が指摘されている。
第1は液晶事業の選択と集中。パネルをとるかテレビをとるか、という経営判断だ。SMBC日興証券の三浦和晴シニアアナリストによると、最大の分かれ目は亀山第2工場(三重県亀山市)が稼働した2006年8月。第8世代と呼ばれた世界最新鋭の工場の稼働で、大型液晶パネルの生産能力が大幅に高まり、自社の液晶テレビ「AQUOS(アクオス)」だけではパネルを消化しきれなくなった時期だという。
シャープは1973年に発売した液晶電卓から、「液晶ビューカム」、液晶テレビに至るまで、自社開発の液晶パネルを自社製品に活用することで、パネルの好需給と製品のブランド力向上を同時に実現してきた。「スパイラル戦略」と称する経営が同社の成長を支えてきたが、液晶市場の世界的な拡大に伴い、1社でパネルとテレビの両方の需給を調整することは難しくなっていく。最新鋭工場の稼働は、パネルの外販を強化して、世界のテレビメーカーを顧客に取り込む好機となり得たが、自社ブランドへのこだわりが判断を鈍らせた。
第2は資金管理の緩み。棚卸し資産(在庫)を1日あたり売上高で割って求める「棚卸し資産回転日数」は02年3月期の56日から05年3月期の43日まで改善した後、じりじりと悪化。08年3月期は純利益が過去最高を更新したにもかかわらず、同回転日数は48日に伸び、運転資金の管理の緩みが目立った。リーマン・ショック後の09年3月期~11年3月期は54~55日、最終赤字に陥った12年3月期は75日まで膨らんだ。
棚卸し資産の膨張は、運転資金の増加を経て、借入金の拡大を招く。有利子負債を1兆円超に膨らませた原因は、過大な設備投資だけではない。業績拡大期に資金効率の改善を進めなかったことが、キャッシュを生み出しにくい状態につながった可能性もある。
第3は増資計画のほころび。3月27日に決議した台湾の鴻海精密工業グループに対する第三者割当増資の発行条件として、決議前1カ月間の東証終値平均528円を参考に、払込価格を550円に決めたのは妥当だったが、払込期間を「13年3月26日まで」としたのは長すぎた。予定した669億円が払い込まれなければ、期初に掲げた有利子負債の圧縮計画が滞り、自己資本比率の改善も遠ざかる。
M&Aのレコフの調べによると、12年上半期(1~6月)のOUT-IN(海外企業による日本企業へのM&A)の金額は合計2675億円と前年同期比57%減少した。こうした中でも、鴻海グループによるシャープへの資本参加をはじめ電機関連の案件は活発で、グローバル再編の先駆的な動きとして注目されている。
出資を決めた側も決して楽な状況ではない。新株取得に伴う評価損の可能性などが警戒され、鴻海精密工業の株価は3月末に比べ約2割下落。出資条件に関する再協議の観測も浮上している。両社の資本提携は、企業価値向上や事業継続にかかわる重要な局面を迎えつつある。(日経新聞)
もうマジにこの会社マズいね。正直、大阪の会社なんだから、地元大手Panasonicと統廃合すべきだった。もう今や、両社ボロボロの状態で、とてもじゃないが、片方を支えるなんて事は不可能。最後の頼みの綱である台湾のFoxconnにさえ、見捨てられてる可能性も出て来た。破綻へのカウントダウンが早まってしまってる.....。


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