この10年、インディーズ映画市場が厳しい。販売価格も相当落ちてる。映画の価格。これで次回作が作れるか、借金を抱えたまま返済に喘ぐのかが決まる。映画の海外販売の価格は、完成時、映画本体の総額の大部分を占める。更に詳しく云うと、誰が出てるのかで価格が決定する。撮影開始前に、海外の映画バイヤー達はキャストについて分析を始める。
- 1) 特定地域において、過去に大ヒット作があるスターなのか?
- 2) 特定の地域において、人気テレビ番組に出演してるスターなのか?
- 3) 代表作がなくとも、世界中どこでも顔の知れたスターなのか?
スター性以外で映画の海外市場での価格が決まる事はあるのか?答えはイエスだ。スター、出演者との協業による、過去の成績を配給業者は考慮する事が多い。経験値の多い監督やプロデューサーも、海外のバイヤーは購入時の参考にしている。興行的だけでなく、批評的にも。同じく、撮影監督(カメラマン)や美術、編集、作曲、CGアーティスト等も時として意味を成す場合が多い。
昔、海外市場がアメリカ映画を買いまくっていた時があり、海外のテレビの放映時間を埋めるのに、アメリカ映画の放映は重宝した時代があった。今やそう云う時代は過去の話だが、今でも海外での放送で、アメリカ映画の需要は少なくないので、これが製作開始時のセキュリティとなる事は云うまでもない。アメリカ映画、特にコメディは海外市場に弱いとされるが、多種多様の多チャンネル化時代の今、アメリカ映画のコメディを率先して放映しようと云う流れもある。黒人コメディなども海外で苦戦しているが、ヒットホップの全世界的ブームで、そう云った偏見は無くなっているのも実情だ。
アメリカ市場だけでなく、海外市場も各国、高額の宣伝費と云う同じ悩みを持っている。コストが下がれば、海外バイヤーも当然、購買モードになる。確固とした成功のビジネスモデルと云うモノは存在しないが、Facebook、Twitterなどのネット宣伝は、映画のサイズにかかわらず、絶対無視出来ない宣伝ツールだ。
これから、世界の映画市場がどういう方向に向くのか、想像しがたいが、明らかに、何でもかんでも市場に出せば、稼げる時代はとうに終わってるのは事実なんだが、厳しさは変わらないだろうね.....。
Locked in a Vegas Hotel Room with a Phantom Flex from Tom Guilmette on Vimeo.

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