Porn: 6 Lessons for Filmmakers
エロビデオ業界で働いてる者は、適当に女の裸を撮って、金を稼いでると云うイメージがあるが、実際のとこそうでもない。映像業界のこの分野ほど、配給、カネ、製作等、ビジネスに徹したところはない。
エロビデオの視点から見る映画業界の歴史
ポルノ業界によって、成長したハード機器メーカー。
1948年 ポラロイドとデジカメ
ポルノ業界の人間は、一般人が個人で、自分のセックスを撮影したいという衝動が生まれて来るだろうと分かっていた。問題は、当時、撮影機と云えば35㍉や16㍉の巨大な映画カメラしか存在しなかった為、これを寝室で個人的に撮影する事は到底無理。勿論、照明の問題も無視出来ない。エドウィン・ラムとポラロイド社が、1948年(昭和23年)に小型カメラを発売するやいなや、出荷分は即完売したと云う記録がある。当時このカメラは、教会帰りの家族写真を撮る為に製造されたのではなく、別の理由で撮影されたと云う記録もある。
カメラがデジタル化され、携帯電話に搭載される様になると、更に「カメラのポルノ化」に加速がかかる。
1981年 テープ規格戦争
1981年、ビデオテープが登場。ソニーが1㌅テープ幅のベータマックスを発表、しかし問題なのは1本当たり30分しか録画出来なかった。80年後期にソニーはベータマックスを放棄。自分をエロビデオの製作者と想像して欲しい。2時間モノの作品だと、4本の束にして売るのと、120分1本で収まるVHSとどっちが経済的で売り易いか。

1991年 Quicktimeの誕生
ウェブサイトや携帯電話が主流になると、エロビデオ製作者たちは、これで作品が観れると踏んだ。1991年にアップル社がQuickTimeと云う、動画閲覧ソフトをリリース。
2008年 DVD対Blu-ray
ソニーは1981年のテープ規格戦争の敗因を鑑み、光学ディスクBlu-rayを開発。ソニーはエロビデオ業界にBlu-ray録画機を納入。Voila! Blu-rayは今や業界になくてはならないフォーマットとなった。
エロビデオ業界ほど、海賊版や違法配信等、DVDセールスの脅威となる事に神経を尖らせてる業界はない。ケーブルテレビのペイパービューや有料ネット配信、月極視聴等、エロビデオ業界には重要な収入源だからだ。
エロビデオ業界から、一般映画製作者が学べる6つのポイント。
1)観客を知れ
Twitterのフォロワーを過小評価してはいけない。特に数万人レベルのフォロワーがいる場合、数百数千のとは違う。Twitterを通して、何に興味を示し、何を考えてるのか、一人、一人アンケートを取らなくとも、想像がし易い。
2)観客を公式ウェブに誘え
更に重要なのは、Twitterアカウントを持つ女優は、ファンのフォロワーに対して、有料サイトに誘う方法を知ってる。どんなモノを観たいのか、何が嫌がられるかをツイートを通して知る事が出来る。そこでマーケッティングの仕方が確立される。
3)観客と交流を持て
売れっ子ビデオ女優はファンとの交流を積極的に行っている。Twitterだけでなく、ブログやFacebook等でもファンとの交流は無視しない。撮影現場での話やプライベートな事(事実かウソかは別にして)は、ファンの興味を刺激する。一般映画の女優だとなかなか、事務所の影響でここまでやる人は少ない。女優でなくとも、一般映画でもエロビデオ業界から学ぶべき点は多い筈だ。
4)タダのモノはない
ビデオ女優のウェブキャメラサービスを観た事があるか?女優が個人の部屋で、チャットしたり、下着姿を見せたりするあれだ。これは通常、無料なのだが、ここでユーザーを興奮させ、有料サイトに誘う格好のプレサイトと云える。
なぜ、一般映画だとここまで出来ないのか?女優に脱げと云ってるのではなく、これから公開される映画への期待感を盛り上げ、刺激するネットマーケッティングが。例えば、製作前の準備段階、リハーサル風景を写真ではなく、動画やライブで見せるとか、映画祭でのpレミア風景等を見せ、観客に「これ観たい!」と思わせるコンテンツをネットで流すわけだ。DVD化する時には、それらのコンテンツを特典映像として転用出来る。
5)パートナーと協力者
ビデオ女優のサイトでは一度捕まえた客には徹底した「提案」をする。「もしこのサービスが気に入ったら、これももしかして」と云った具合に、次のサービスの提案をファンに提供する。これも成功するか失敗するかはやってみないと分からないが、エロビデオの世界では、成功率は高い。パートナー企業、アフィリエイトとの相乗効果を利用している。
6)彼らは自分の商品のあっ旋方を知ってる
ビデオ女優はイメージの重要性を良くわかっている。半裸のエロ画像を仮に自分のブログの真ん中か端に付けるとどうなるか、その意味が分かる。これは一般映画に置き換えると、イメージの重要性、力強さが相手に伝わるのだと云う事だ。客は一目で映画の印象、イメージを頭に焼き付ける事になる。
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