伝説の証券ディーラー「日本には帰らない」
2006年秋、鈴木英明さん(仮名、46歳)は日本の証券会社を退職して、シンガポールに移住した。関東の大学を卒業後、23歳で日系の
証券会社に入社。複数の証券会社をわたり歩き、一貫して、トレーディング部門で株や先物などの取引を手掛けてきた。歩合給が半年で1億円を超えたこともあ
る。現在はシンガポールで投資顧問会社の社長を務める。「損をしたことはない」と断言する伝説的なディーラーはなぜ、シンガポールに移住したのか。今、何を感じるのか。思いを聞いた。
――なぜ、シンガポールに移住したのですか。
「証券会社ばっかりにもうけさせてもしょうがないかなーって、仕事に飽きていたころ、シンガポールにいる知人から、移住しないかって声をかけられたことが直接のきっかけになった。頭の片隅に、シンガポールは法人税率などが日本より低いという意識はあった」
――移住後、シンガポールでの活動は。
「今はシンガポールの中心部でオフィスを借りて、投資顧問会社の社長をしている。日本の富裕層の資金約20億円を預かりケイマンにある複数のファンドで運用している。日本の富裕層はケイマンとは別のオフショア(租税回避地)に会社を持っており、そこから、ファンドに出資するという形が多い。
ケイマンのファンドを利用するのは、株式投資などでもうけた分をすべて投資家に還元できるから。その意味で、オフショアにファンドを持たなければ意味がない。ファンド全体の運用資産は数年で1.5倍になった」
――税制面などから、シンガポールの魅力は。生活ぶりは。
「法人税率が低いことに加えて、シンガポールは相続税やキャピタルゲイン課税がない。会社のスタッフは私を含めて日本人3人。今期、ファンドの運用成績が好調で、過去最高の利益を見込んでいる。日本とシンガポールの法人税をごく単純に計算しただけでも、最終的に手元に残るお金が5000万円ぐらい違ってくる。日本に帰国すると、知人などからシンガポールの税制ついてたくさん質問される。シンガポールの自宅賃料は約40万円で賃貸マンションに妻と2人で暮らしている。プールやジム、テニスコートがある。最近はシンガポールの和食レストランのレベルがものすごく上がっており、日本で食べるのと遜色なくなっている」
――日本へ活動拠点を移す考えは。
「現状で日本に帰るつもりはない。数年前に日本の大使館の職員に、どうしたら、日本に帰ってきますかって聞かれたが、人件費などの高い固定費、高税率では帰るメリットがない。今、日本で同じことをやろうと思えば1億円ぐらいの経費はかかるだろうが、今は2000万円ぐらい。日本で法人税を納めていないことについては、何とも思わない。今まで、たくさん納めたから。日本も富裕層から税金を取ることを考えるのではなく、所得税を一律で上げた方が意味があると思う。現在、僕の個人資産は会社の出資金なども含めると約5億円。日本を出るときは約2億円だった」
とにかく何度もここで書いたが、日本に居る意味と云うか、人生を過ごす意味ってマジに少なくなってる。「日本語が通じるから」。もうこれ以外何がある?小中学生に会うと、いつも云ってるのは、「成人式前に英語か中国語を喋れる様になれ。30までに日本を脱出出来る境涯になれ」と。こいつらが20代になれば、仕事が今よりも減少するのは明々白々。面接で「ボク、日本語しか喋れません」って、もう完全にアウト。この国の大学のレベルを見れば、学歴とか意味なくなるわな.....。
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