Friday, January 16, 2015

"F*ck ’Em": Spike Lee Reacts To Oscar

先日、オスカーことアカデミー賞の候補作品等が発表。例年通りというか、低予算や佳作がほとんど。要は地味なんだわ。

作品賞は「アメリカン・スナイパー」「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」「6才のボクが、大人になるまで。」「グランド・ブダペスト・ホテル」「イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密」「セルマ」「博士と彼女のセオリー」「セッション」。

長編アニメには高畑勲の「かぐや姫」が候補に。正直、アニメで2時間以上って有りえんだろうと。よくアメリカの観客が我慢したなと。しかもオスカー候補って。

今年も黒人映画が入ってる。作品賞の「セルマ」。これにスパイク・リーが激怒。「ふざけるな」と。リーは四半世紀前にも自身の作品「ドゥ・ザ・ライトシング」で見事に無視された経験がある。これだけじゃなく、その数年後に公開した「マルコムX」でも同じ扱いを受けた。オスカーの投票者は93%が白人、性別では男が76%、平均年齢は63歳。この構成で、黒人映画が注目されるって、かなり難しい。そういう意味で、去年、作品賞を受賞した黒人映画「それでも夜は空ける」は奇跡的と云っていい。

「偽善だね。誰もオスカーを受賞したクソ映画「ドライビング・ミス・デイジー」なんか、世界中のどこの映画学校でも教材として使われてない。ところが「ドゥ・ザ・ライトシング」は四半世紀経った今なお語り継がれてる」と激怒。「セルマ」はリーの映画ではないが、個人的に応援してる作品で、「最低でも監督賞と主演男優賞は候補に上がって当然」と言ってる。「監督のエヴァ(黒人女性監督)には云いたい。素晴らしい映画を作ったんだから、さっさと次回作に入るべきだと。オスカーを悔やんでるのは時間の無駄だ」。

「ハレーすい星みたいなもん。10年に一回、黒人映画人が選出される。去年は「それでも夜は空ける」、そしてその10年前はハリ・ベリーやデンゼル・ワシントンにシドニー・ポワチエ。作品の価値をオスカーやグラミー賞で検証出来るわけがない。価値ある作品は25年経っても色あせない映画だけが、それに値する」と力説。

No comments: