Sunday, June 13, 2004

Hollywood Animals


尊敬する『Basic Instinct』の脚本家Joe Eszterhasが書いた自伝『Hollywood Animals』を読んでいる。面白い。忌憚のない文章っていうのはこういう書き方なんだろうね。ハッタリを書かない。"No Nonsense"ってやつだね。この中に彼のCAAの元代理人Michael Ovitzの事が書かれている。彼の最初のキャリアの面倒を看たGuy MacElwaineがライバル会社ICMに戻るというので、Joeはこれまで世話をしてくれたOvitzに「君んとこ辞めるよ」と言う。しかしあの温和 なOvitzは超激怒。「もし辞めるなら、俺のところの歩兵が銃を持って、てめえの脳味噌ぶち抜いてズタズタにしてやるわ!」。これにショックを受けた Joeは弁護士やマスコミにこの事を喋り、ハリウッド全体を揺るがす一大スキャンダルに。OvitzはクライアントにSteven Spielberg, Tom Cruise, Tom Hanks, Madonna, Michael Jackson, Sylvester Stallone等スターを数百人抱える世界最大の芸能代理人。あのSony、松下に映画会社を買わせたのもこの人。ハリウッドに日本的経営を持ち込んだ のもこの人。私の知合い松岡さんをパーソナルトレーナーにし、10年以上合気道を習っているのもこの人。因にSteven Seagalがスターになれたのは松岡さんがOvitzに紹介したから。後に自ら立ち上げたCAAを辞め、Walt Disney社の社長に就任するも、13ヶ月で退任。退職金100億円以上をゲットするも、株主から総スカンを食らう。”Ovitzと友人にならなくと も、敵にだけはしてはいけない”はハリウッドの常識でもあった。そのOvitzに刃を向けたのがJoe。骨肉の争いが更なる拍車をかける。実は1990年 頃の話で、ずーっと気にはなっていた。俺もいろんな噂を聞いてたからね。この期に及んでその謎が解き明かされるとは、正に眼から鱗の必読書。今日はここ迄 読んだのね。じゃ明日。

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