Thursday, July 01, 2004

Spider-Man In Love


『Spider-Man2』が先日、全米公開された。今回は出演者の人間関係にフォーカスを当て、より一層ストーリーを奥深いモノにした。試写を観た人間から、かなり賞賛の声を聞く。「前作より数段いい」「泣けてしょうがなかった」「ストーリーがCGを凌駕した」「最高の恋愛映画」等々、美辞麗句が並ぶ。批評を読んでもネガティブなものはほとんどなく、数字の示す通り、この映画をサポートする観客が多いのは事実のようだ。で、俺は『2』は未見。今月、渡米したおりに観るとする。俺が個人的に興味あるのは、最終的に一体幾ら稼ぐのか?それだけ。『Spider-Man』を観て、感動も不平もなかった。ああ、そうなの、って言うだけのモノで、記憶にも残ってない。で、『2』は興収ももの凄い勢いで稼ぎまくってる。初日の数字が凄い。4,050万㌦(約44億円)。公開24時間でこの数字だ。しかも水曜日公開と初日興収の歴代1位。公開館数も4,152館。スクリーン数にすると、余裕で6,000を超える。製作費も2億1千万㌦と凄い。97年の『Titanic』の2億㌦(約240億円)を超えてる。おそらくこれはかのGuiness Bookに掲載されるだろう。これに宣伝・プリント代6,000万㌦(約65億円)を含めると、ネガティブコストは合計300億円を超える。と言う事は劇場公開分でペイオフにする為には600億円稼がないと損益分岐点に達しない。世界公開を考えると、12月のDVD発売開始時点で黒字となる計算になる。10年前、興収100億円が業界にとってのマジックナンバーだったが、現在、100億円到達時に黒字になるハリウッド映画はゼロ。平均製作費が70億円、平均宣伝費が40億円を基準とすると不可能な数字だ。恐ろしい時代になったものだ。今日も脚本執筆はお休み。『OUT』の続報。製作は訊いた事もないハリウッドの女性プロデューサー2名。この原作に手を付けた理由がなんか分るような気がする 関係者に配るドキュメンタリーのドラフトを書かなきゃな.....  今頃、TimeWarnerがMGM買収戦争に参加。約5,000億円のオファー。Sonyの提示額よりも数百億円低いらしい。単なる嫌がらせか?Sonyはサッサと締結しろ!

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