R.I.P. Bobby Fischer

ついにこの日が来てしまった。チェスの王者で14歳で当時の米大統領に「真のアメリカンヒーロー」と云われたRobert James Fischerが死んだ。64歳。とにかく変わった男で、19歳の時に無断で国交のなかったユーゴスラヴィアで試合に出場し優勝したが、米政府を怒らせてしまい、以来アメリカの土を二度と踏む事はなかった。FBI、CIA等も彼を追ったが、全く消息を掴めず、5年前に成田空港で発見。聞けば日本に10年潜んでいたと云う。身柄をアメリカに戻そうとしたが、アイスランドは市民権を発行。身柄をアイスランドに送る。このオッサンの言動は普通ではなく、各国に出没し地元ラジオ等で反米発言を展開。極めつけは911直後にフィリピンのラジオ局に電話し「ざまぁみろ」と云いたい放題。アイスランド移送後は全くと云って良い程、音沙汰はなかった。恐らく静かな隠遁生活だったのだろう。俺の映画の企画書に彼の名前があったが、今のところ採上げるべきかどうか迷ってるのが正直な感想。冥福を祈る。こうとしか今は云えない.....。売り手市場の今年のSundance 2008が昨日から始まったが、早くも契約締結作品が出た。無名の中国映画に買い手が見つかる。高校時代からファンだった元未成年ポルの女優のTraci Lords。このブログでも再三採上げたが、これまでロクな映画に出演してなかったので、ファンとしても非常に辛かったんだが、昨年出産を初めて経験。今年からいよいよ女優業の復帰と云うニュースが入った。インディー映画のKevin Smithの新作Zack and Miri Make a Pornと云うコメディで、Traciはどんな役を演じるのか不明なんだが、何にせよ彼女の出演作は最近、全く公開すらされてないモノばかりで、俺もガックリの連続だったので今回の出演は非常に嬉しい。でもこのタイトルでよく彼女は出演を了解したなとちょっと困惑もしてるんだが、Kevin Smithの作品なので、オクラは有り得ない。配給もThe Weinstein CompanyとMGMだからまず陽の目を見ない事は有り得ない。現在、撮影中。公開は来春とかだな.....。新宿の茶店Wired Cafeで俺の映画の打合せ。やっぱいいねぇ映画の打合せは。でも同じ事を何年もやってるといい加減、イヤになるのも事実だけどな。同じ事を違う人間に何度も同じ事をクドクド話すのも一寸最近、苦しくもあるんだが。今晩会ったのは2ヶ月前にあるパーティで知合ったアリゾナ出身のメガネ営業マン兼俳優のSean PeronとThe Smithonian Museumで働くその旅行で来日してる友人。そして後から来たロシア人のカメラマン学生の4人で映画の主旨を話合う。とにかくSeanは頭の回転が良く、映画の主旨を理解してるが、このロシア人はちょっと頼りない。信用出来るのかどうか不明だが、取り敢えずカメラマンリストには入れといても大丈夫だろうとは思う.....。