Thursday, October 30, 2008

Depression Doesn't Stop Daily Variety


ハリウッドの業界紙でDaily Varietyと云うのがあるんだが、平日毎日、映画業界を始めとするエンターテイメントビジネスの情報、ニュースをカバーしている。創刊が1933年9月6日。創刊当時のアメリカは世界恐慌の最中で、当時のハリウッドでは関係者全員の給料が25%カットされてる時だった。現在ある巨大スタジオも倒産の危機に直面してる所もあったくらいだ。俺も80年代の高校の時に紀伊国屋の洋書売場で初めて手に取り、甚く感動した覚えがある。「映画と数字、金額が何で関係あるのか?」と。そうだ。「映画はビジネスだ」と云う事を俺の頭に叩き込んでくれたのがこの出版物だった。ネットのない時代には近所のニューススタンドに歩いて行って、よく立ち読みをしていた。当時1㌦もしなかったはず。以来、二十有余年、ネットを通じて毎日読んでいる。そのVarietyが今年で創刊75周年。これからも長い付き合いになりそう.....。

SOFT BANKが6年振りに業績予想を開示した。「投資家の不安を払拭する為に開示した」と社長の孫正義氏。年初では同社の株価が2,000円で推移していたが、現在は1,000円をかなり割込んでいて、時価総額も1兆円を割ってしまった。連結有利子負債も約2兆5000億円に上っており、世界的不景気で果たして返せるのか?と云う声も上がっている。ちなみにこの金額は先日ここでも書いたが、Appleの保有資産と同額である。正に勝ち組、負け組が如術に現れてる。数年前に買収したVodafonの1兆2000億円だが、順調に返済してるらしく、「予定の2018年よりも前倒しで完済出来る」と自信満々。更に発売から3ヶ月が経過したiPhoneだが、「予定していた数が出ている」と妙な言い回し。「iPhoneは儲からないと報道にあるが、それは勘違い」と返答。「儲かる端末だ」と、俺には歯切れが悪く聞こえる。実際問題、近所の携帯屋の兄ちゃんも云ってたが、「発売2ヶ月で売れ行きがパッタリ止まりました」と苦々しく云ってた。更にコイツは「頭のいい人なら、普通の携帯とiPod touchを買えば間に合うんですよね」と吐露。「iPhoneを契約したら2年で20万円。iPod touchなら数万円で間に合いますから」と。前にも書いたが、iPhoneに罪はない。あるのはSOFT BANKの料金設定にある。でなければ、あそこまで世界的ヒット商品になるか?孫正義はもう一度、料金設定の見直しをすべきだな。でないと、AppleのSteve JobsがこのままSOFT BANKと独占契約を結ぶとは思えない.....。


Jumping Dog.

No comments: