映画監督John Woo(62)の最新作Red Cliff Part 2が 日本公開。前作が日本と中国でそれぞれ50億円の興収を記録。製作費100億円の回収は現実となった。面識のある人間に何人もあったが、彼の人柄は世界的 にも有名で、何度でも一緒に仕事をしたくなる監督の一人でもある。しかしその反面、監督の要求に応えられないスタッフに対しては容赦なくクビを切ると云 う。20年前に今の製作パートナーのTerence Changと出会う。当時から「『三国志』を映画化したい」と漏らして
いたと云う。しかし「時期尚早だ」とChangは思ったと云う。「CG技術も始まったばかりで、香港には広大なロケ地もない。最初、冗談にしか聞こえなかった」と当時を振り返る。16年前にJean Claude Van Damme主演のHard Targetでハリウッドデビュー。以降、John TravoltaのFace/Off、 Tom CruiseのM:I-2等を監督したが、製作会議に時間をかけ過ぎるハリウッドのやり方に嫌気が刺した。今回のRed Cliffも 紆余曲折があった。当然、最初にハリウッドのスタジオに企画を持ちかけたが、契約は締結されなかった。原因はアメリカ人の「三国志」に対する理解不足。 「登場人物が多過ぎる」と、「キャラクター3人を1人にまとめろ」と云われる始末。結局、製作費はAvex等、アジアの会社から100億円を集めた、純然 たるアジア映画として製作された。作曲を担当した日本の岩代太郎は「撮影現場の雰囲気を肌で感じて欲しい」と、長期に渡って製作陣と寝食を共にしたらしい。「現場にはモンゴル人、中国人、韓国人、アメリカ人もいる。そして君と云う日本人もいる。皆かつては戦っていた民族同士だ。それが今こうやって志を同じくして一つの作品を作っている。この光景こそが自分にとっての理想なのだ」と監督。映画は先週末から公開。興収1位を独走している.....。
ノンフィクション作家の上坂冬子(78)が癌で逝去。12年前にこの人の書いた「男装の麗人 川島芳子伝」を読み、甚く感動した記憶がある。余りにも面白かったので映画化しようと試み、アメリカからこの人に映像化の使用許諾の手紙を書いた記憶がある。この人は高卒で自動車工場に務める傍ら、ノンフィクション小説を書き始めた。「巣鴨プリズン」「生体解剖/九州大学医学部事件」「慶州ナザレ園/忘れられた日本人妻」等、歴史物のノンフィクションが多かった。中でも「男装の麗人」は面白かった。数百㌻ほどしかないのだが、中国皇帝の娘が日本人に貰われ、成人後、日本軍のスパイになり、反逆罪で銃殺刑になると云う実話。これに甚く感動した。ところで、この川島芳子が最近まで生きていたと云うドキュメンタリーがテレ朝で放映されたと云う。しかも10年前に川島芳子に日本語を習っていたと云う中国人女性も出てきた。隠れる様に生活していたと云うこの人物は、近所では「あの川島芳子」と云うふうに噂されていたと云う。当時の似顔絵も本人そっくり。そう云えば、川島芳子は銃殺されたと伝えられていたが、そういや「遺体を見た者は誰一人としていなかった」とも本に書いてあったのを思い出した.....。
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