Thursday, May 07, 2009

Don't Rush Yourself


今年で作家松本清張の生誕100周年なんだそうだ。どおりで書店に行くと、最近、棚に松本の文庫が物凄い置いてある。俺は幼少の頃からこの作家の名を知ってるが、正直1冊も読んだ事がなかった。テレビでこの作家の原作が何度も映像化され、その予告を観る度に「チープだな」と。で、最近、本屋で1冊手に取って見たのが「黒地の絵」と云う短編集。捲ってみるとなかなか面白そう。しかもこの爺さんの作品は生涯書いた作品1,000本は全てノンフィクションをベースにしてると云うではないか!俺も年を取ったのか、ノンフィクションって聞いただけでワクワクして来る。実は松本作品は俺の好きなジャンルであるノンフィクション作家だったと云うのに今頃気づいたわけだ。邦画専門チャンネルでも「清張特集」をやってた。松本清張を知る数人の人間が故人を語ってるわけだが、「松本も夏目漱石も40前後でデビューしている。20代でデビューした作家は、なかなか続かない」と。そう云えば、20年前に史上最年少で江戸川乱歩賞を獲ったヤツに会ったが、今一体何をしてるのかネットで検索しても不明。早過ぎるデビューって、やっぱ持続性がないのかね。その番組で「松本清張は41でデビューする20年間、ネタをかき集めていた」と。だからその後半生、ネタがキレる事なく、死ぬまでに1,000作品以上を遺せたのだと。う〜ん、確かにこれって映画界でも同じ事が云える。30歳前後で監督デビューするも、2作目、3作目以降、監督してるヤツは僅かで、毎年、世界中で5,000人の新人監督がデビューするが、2作目以降を撮ってる監督は数%なんだとか。やっぱ「仕込み期間」ってのは必要なんだなと.....。

今日も株価が続伸、急伸の9,000円台突破。「経済復活来た〜!」と思われるだろうが、ニューヨーク大学のヌリエル・ルビーニ教授が「年内に大反転する」と水を差す。「今はまだまだ弱気相場の一時的反発に過ぎず、マクロ経済の予想以上の悪化、予想以下の決算、銀行セクターや新興市場の一段の悪材料が年末にかけて噴出する」と云う。更に「まもなく多くの金融ショックが到来する。今の市場は先走ってるだけ」と。大体、学者の予想って競馬予想と同じで、イマイチ信憑性がなく、後講釈で飯を食ってる人種だけに眉唾な感じも否めないんだが、俺的には「今の市場は本物じゃない」と云うところは同意する。オバマも大統領就任後、「この不景気は来年以降も続く」と明言してる。「年内、もしくは来春には回復基調に云々」と云うコメントを出す評論家がいるが、まずインチキ野郎と見ていい.....。

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