Sunday, May 17, 2009

Recession Rages Across EU


「欧州経済は破綻している」と経済学者が云ってるらしいんだが、「日本の『失われた10年』よりも悲惨だ」とも云われてる。どれくらい悲惨かと云うと、「第2次大戦以降ここまで酷かった例はない」とも。特にスペインでは失業者が尋常ではなく、臓器を売って食い繋ぐ者もいるらしく、オーストリアやオランダ、英国、フランスも同様に悲惨らしい。IMFは「今の不況は終わりにはほど遠い」と警告してる。一体、何がどうなってるのか分からんが、米国よりも欧州の方が悲惨な事は確実らしい。欧州と云えば、今開催中のCannesだが、映画祭と同時並行で見本市も開催中なんだが、今年は例年になく不況らしい。と云うか「金がない」と云った方が早い。完全に買い手市場。映画を持って来たプロデューサーやセールスエージェント達は全く商売に結びついてないと云うんだな。開催側曰く、「上映本数は1,500本で昨年より30本減、来場者数も9,100人で200人減っただけ」と云ってるが、かなり商いの方も厳しいと思うよ。特に日本のバイヤーは当然だが、売り手の方も全く手が出せないって云うじゃないか。映画界にも不況が出てる。夏のTorontoやVeniceも当然被るだろうし、最悪、来年のCannesも悲惨って事も有り得る.....。

テレビCMの製作会社が6億円の脱税で社長が逮捕。まぁこれからもこう云うのが出て来るだろうね。CM総合研究所の調べによると、テレビCMの約6割が視聴者の記憶、印象にほとんど残ってない事が判明。そう云うCMの中には3億円以上の製作コストをかけたモノや、年間に905回も放映したモノもあった。テレビでCMを流して知ってもらうと云うビジネスモデル自体が意味を成さなくなっている。これに困惑してるのが、当然の事ながら広告代理店。しかし事実を直視すると、テレビ番組の平均視聴率が年々下降してると云う事実。テレビにCM出稿してる企業が急降下してると云う事実。ネット広告がテレビCMを凌駕し始めてると云う事実。事実、電通や博報堂と云った巨大広告代理店は、2009年3月期決算で両社とも赤字に転落。広告経費削減の動きは更に強まっており、テレビ局の存亡そのものにかかわる大問題になってる.....。在京キー局5局全部が赤字と報じられる。不況による広告収入の減少に歯止めがかからず、テレ朝は開局以来初の赤字、テレ東も赤字、日テレは前年比47.1%の減、TBSは91%の減、フジはライブドアとの和解金で何とか赤字を免れたと云う情けなさ。不況でCMが業界全体で1割減った。来期はもっと悲惨な事になるはず.....。

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