Friday, July 03, 2009

An Interesting Gay Novel


芸人の前田健の処女短編集「それでも花は咲いていく」(幻冬舎)を読破。9編からなる短編集だが、共通してるのはセクシャル・マイノリティと云われる性癖のある人間が多数出て来る。長さも1編15~30㌻と読み易い。とにかく荒削りだが、さすがゲイだけあって洞察力が鋭いね。よく見てるよ。俺の知合いのゲイもそうだが、とにかく1個1個、全てに一家言持ってる。Opinionatedって云うのか、とにかく「うるせぇよ!」って云いたくなるくらい一事が万事、断定的。まぁ俺がゲイと気が合うのは、これなんだよね。白か黒かハッキリしてる。言動にグレーがない。日本特有の曖昧さが彼等にはほとんどないんだな。正直、アヤフヤなヘトロセクシャルよりもよっぽど、ハッキリしたホモセクシャルの方が信用出来る。「好き」か「嫌い」か、「良い」か「悪い」か、非常にハッキリしてる。これが嫌なヤツも当然いるだろうが、俺はそっちの方が聞いてて快活で良いと思う。で、作者の前田健だが、こいつは正直、プロジェクトによってはブレークするんじゃないかと思ってる。他のと比較して、芸人としてはちょっと灰汁が強すぎるんだが、物書きとしては結構,大成しても可笑しくない。ただゲイって見られる事の方が好きな筈だから、物書きに専念するって事は有り得ないだろうけど、俺の企画に賛同してくれると嬉しいんだがな。取り敢えず作戦を練る.....。

地デジ開局まで2年だが、早くもボロが出始めてる。日本の地デジでは録画・複製規制を促進する為、B-CAS(限定受信)なる珍システムを導入してるんだが、この規制を一切無視し受信出来る「フリーオ」が出回り、波紋を広げている。著作保護の為、録画回数を制限出来るB-CASは政府と業界団体が鳴り物入りで導入されたものの、フリーオの出現で事実上の骨抜きになってる。フリーオはパソコンに取り付けるテレビ放送の受信機で、地デジなどの録画規制を一切無視出来る代物。DVDにもコピー出来、編集も可能。フリーオは2万円前後で2007年秋に登場、製造者は一切身元を明かさず、若者2人が台湾で製造してるらしく、日本で地デジを研究してる友人の要請で製造を決めたと。フリーオのサーバーは米国にあり、そこからスクランブル解除のデータが日本に送信される仕組み。B-CASは莫大なコストをかけて製造しているが、台湾人は安い費用でそれを駆逐した事になる。日本で地デジが普及しない理由はこの録画回数規制にあり、台湾人はそこに眼をつけたわけだ。しかし法務省はどうしていいのか分からず、野放しの状態。俺の感想としてはこの台湾人に拍手を送りたい.....。


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