INT. OGIKUBO - NIGHT

久々のアルコール。今年初めてじゃなかろか。今晩は、とある女性映画監督とその知合いのプロデューサーと駅前で4時間呑んだ。俺はこの二人は全く面識がなかったんだが、監督の10年前の自主映画をDVDで鑑賞、かなり感心したのでコンタクトを取り、今晩、一緒に呑む事にした。7時に待ち合わせ、近場の居酒屋へ。自己紹介をし、早速、質問を切り出した俺。「ブログに書いてあった、絶望的なあの文章、一体何があったのか？」「2年前の撮影現場はどんなだったか？」「ギャラの交渉は？」「なぜ意地悪プロデューサーに噛み付かなかったのか？」等など、訊きたかった事は思いつくままに片っ端から訊いた。相手は40手前で、15年ほど自主映画を作り続けて来たが、2年前にビデオ会社が5,000万円を出資し、映画を作ったんだが、とにかくわがまま主演女優、非協力的なプロデューサーの話など、とにかく完成後には精神的に疲弊してしまい、一旦、業界から身を引こうと決意。現在、結婚式場でバイトをしてるらしい。とにかく業界が低迷してる為、彼女自身も次回作を撮ると云う気力が沸かないらしく、一度、「やるぞ」と決めたら、何年も貧乏出来る覚悟が必要とされると云う。それが自分に出来るかと云うと「無理」なんだと。4時間分、相当な話をしたが、とにかくこの業界、20年前と何も変わっちゃいないって事が、今晩、再確認出来た。さて、俺の企画どうするか？とにかく前に進むのみ.....。

MSITOIRTAP - 5x5 (5d Mark II) from John de Menil on Vimeo.