Sunday, August 15, 2010

The Right-Wing Expo


菅直人内閣の全閣僚が終戦記念日に靖国神社に参拝しない方針を表明したが、野党自民党の谷垣総裁は参拝の意向を明らかにしており、論議を呼ぶ可能性がある。だが、国内外でさらに激しい物議を醸す可能性があるのが、欧州の極右政党の代表団による参拝だ。

フランス極右政党「国民戦線」のジャン=マリー・ルペン党首率いる欧州からの代表団が、終戦記念日の前日にあたる14日に靖国神社への参拝を予定している。ルペン氏はかつて、ナチスのガス室は「第二次大戦の歴史の細部にすぎない」と発言したことで知られている。

靖国参拝は、日本の極右団体「一水会」が主催する国際会合の一環として行われる。1972年に創設された一水会は、1937年の南京事件での中国民 間人の大量虐殺などの日本軍による行為や、戦時に韓国人「慰安婦」が日本軍によって性的奴隷になることを強いられたとする議論を否定している。一水会にコ メントを求めたが、本記事掲載までには返答は得られなかった。

一部の欧州の国では最近、極右政党が政治的基盤を確立しつつあるものの、日本の政治においては依然、周辺的存在にすぎない。ノルウェー科学技術大学 の政治経済教授で東アジア地域の国際政治と治安の専門家でもあるポール・ミッドフォード氏は、日本の極右政党は規模も小さく、往々にして影響力もあまりな いため、政治的にますます重要性を失っていると述べる。「それら極右政党が、国家主義の推進に国際主義的な形式を用いているのは興味深い。ただし、それ が、草の根レベルで日本の国家主義団体に大きな影響を及ぶすとは思えない」

会合の出席者には、国民戦線のブルーノ・ゴルニッシュ全国代表や、英国国民党のアダム・ウォーカー氏などが含まれている。このほか、オーストリア、 ハンガリー、ベルギー、ポルトガル、イタリアの右翼政党の代表者も参加する予定。ウォーカー氏にとっては今回が初来日ではない。同氏は以前6年間日本に住 んでいたことがあり、妻は日本人。

ウォーカー氏は、ジャパン・リアル・タイムあての電子メールで、会合の目的は、欧州連合(EU)が加盟国の国家的アイデンティティや伝統、国益に与 えた影響や、欧州の国家主義運動の経験から日本が得られる教訓について話し合うことだと述べた。さらに「愛国運動における国際協調を約束する宣言書も作成 する意向だ」とした。

2000年から一水会の代表を務める木村三浩氏は、日本の名門、慶応大学出身で、英語も堪能な人物。同氏は、以前から極右政党の国際同盟の形成を希 望していた。英語で「The Future of Nationalist Movements」と題された国際会合は、今回が初開催。一水会の公式ウェブサイトのブログによると、日本語の会合名は「世界平和をもたらす愛国者の集い」となっている.....。

上の記事はWall Street Journalの日本語版掲載文だ。勿論、ほぼ全紙、今回の「事件」を掲載してたが、一番、内容が詳細なのが同紙の記事だった。実は以前から靖国は世界中の右翼の「憧れの地」でもあった。俺が最初に聞いたのが、アメリカの極右団体KKKことKu Klux Klanの幹部の一人が靖国に参り、「ジークハイル!」と一例した写真が日本の写真週刊誌の最後のページに掲載されてたのを見て、思わず苦笑してしまったんだが、記事中、この男は「日本はいい国だ。人種が1種類しかいないからだ。アメリカもそうなるべき」と確信的と云うか、いかにもって感じの発言で呆れたが、今この時期、欧州の右翼勢力が、しかも1ヶ国だけじゃなく、10ヶ国近い国の右翼政治団体が集合してしまうって、ほとんどフランスのアニメオタクの祭典、ジャパンエキスポとかと見間違う。勿論、中国共産党の通信社新華社は不快感を露にしてる。これが定例化してしまうとこれも困ったもんだけどな.....。


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