Shyamalan: 'It's Only in the Past That People Have Liked My Work'

当時、全く無名だったインド系アメリカ人映画監督M. Night Shyamalanが"The Sixth Sense"(1999)を世界公開したのが29歳の時。世界は余りの凄さに騒然とした。世界興収6.62億㌦（約600億円）。オスカーにもノミネートされた。「不世代のスピルバーグ！」とマスコミはもてはやしたが、10年経った今、今月40歳になるShyamalan株は確実に下落してる。"The Sixth Sense"から11年、7作品を監督したが、黒字になったのは2002年の”Signs”の一本だけ。監督9作目となる新作"The Last Airbender"が先月1日に世界公開。批評は無茶苦茶だ。新作を出すごとに彼の映画はマスコミにバッシングされる。期待値が他の監督作品よりも異常に高いのだ。「昨日の取材で、マスコミ20人誰もが"The Village"（2004年公開）は生涯観た映画の一本だ、と云う。笑っちまうのは、あの映画が公開された時、マスコミはそんな事、一言も云わなかったんだ」と、Shyamalan監督は皮肉を込めて笑う。「公開時、最低の映画と書かれた。自分には最高傑作が撮れたと云う自負があった。映画に『M. Night Shyamalan監督作品』と云うタグが付けられた瞬間、その映画は運命づけられてる様なもんなんだ」と云う。しかし、Shyamalanが新作を作ると、必ず盛り上がる。「それは過去の話だ。今どうかと云われると、怪しいね。楽しんでもらいだけなんだ。それが一番重要だ。観客と映画が一体となるって事が」。子供向け映画と云うより、大人向けの映画が多いと云った感じがするがと云う問いには、「うちの二人の娘がTVシリーズ"The Airbender"の大ファンなんだ。勿論、僕自身も。武道、仏教、ヒンズー教の教義なんかにね。次回作？全くわからない。この映画を世界中にプロモートしにツアーに出る事になってる。映画と云うのは非常に時間のかかる作業なんだ」。新作The Airbender"は製作費150億円で全米興収110億円。世界規模でもShyamalanは秋にもプロデュース作品"Devil"の公開が控える。（以下ビデオ）