"Inland Empire"以来、新作の噂すら浮上しない映画監督のDavid Lynchだが、余りにも寂しいので2、3書く。American Film Instituteの学生時代に製作したデビュー映画"Eraserhead"を発表し、世界をショックさせたのが1976年。数は多くないが、2006年の"Inland Empire"で10作品を世に送った。先月、母校のAFIで彼の回顧展が開催され、"Eraserhead"とBilly Wilder監督の"Sunset Boulevard"がEgyptian Theatreで上映された。壇上に表れたLynchは当時のアウトテイク映像を見せ、「いつも暗い怪しいモノに魅かれている。この映画が私がいつも夢に見てるものだ」と映画を紹介した。更に会場からのTwitterで「触発されるものは何か?」の質問には「夜見る夢だ」と即答。「アイデアの様なモノではないが、”夢の理論”の様なモノに魅かれる。夢の進行の仕方に。いつも云ってるが、映画と似てると思う。映画の持つ言語と云うのは夢と同じで美しい」。「最近、映画を3Dで製作、上映する機会が多くなった」の質問には、「素晴らしいと思うよ。どんな技術にも表現方法はある。3D映画の事はよく分からないが、いずれ自分も関わるのかもしれないが、今、3Dをやってる人達は、映画館に観客を呼び戻そうと考えてるからだ。私自身、それが3Dをやる理由にはならないが、今、業界的にはそれが理由としか考えられない」と分析。"Eraserhead"を3Dで観たい気もするが.....。
今日のニュースではDavid Lynchがミュージシャンとして音楽に参入。英国のインディーレーベルSunday Bestと契約。「近い内にアルバムをリリース出来たらいいんだが」と期待大。「実験的な音楽になるだろう。モダンブルースだけどね」と云う。自身、全くの素人ではなく、過去の映画作品で、作詞や作曲を手がけている。以下がその音源.....。

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