Production diary for my movies since May 25th, 2004...and Mac, Movies and MLB. 2004-2015 © Vermilion Editions, LLC.
Thursday, November 11, 2010
I Spit On Your Grave
何年か前にアメリカ人の知合いの女に勧められて観た「発情アニマル(悪魔のえじき)」(1978年)。いや〜生涯観た映画で最も印象に残る作品だった。上映時間の3分の1が強姦シーン。「一体、この映画は何なんだ?」と。苦笑、苦笑の連続だった。しかし最後30分がトンでもない。数十年前に日本でも大量生産された「復讐劇」。とにかく凄いのよ。凄惨且つ笑える復讐劇。監督のコメンタリによると、実際、飲み屋の傍で、強姦を目撃してしまったらしく、「何とかしたい!」「何かをしなければ!」と思い続けた挙げ句、結論がこの映画を作る事だったと云っている。そして30年経った今、この作品がリメイクされたと云う。製作のCineTel社は90年代、俺も個人的に接触があった会社だが、この10年、何も音沙汰らしい音沙汰はなく、正直、今だに存在してる事に驚いた。今回、新興のAnchor Bay社との共同製作でリメイクに踏み切ったわけだが、製作費は150万㌦、日本円で1億2000万円ほど。内容が内容なので何十億もの投資は非常にリスキーだ。オリジナルが公開された当時、有名映画評論家のRoger Ebert氏に「徹頭徹尾のクソ映画」とまで云わせたこの映画を再映画化する等と誰が予想出来たか。再映画化における権利はオリジナル作品の監督Meir Zarchiが持っていた。「もの凄い数の人々がこの映画のリメイクを狙っていたが、全部、私は断った。彼等の映画に対するアプローチが気に入らなかった。CineTelのオリジナルに対するリスペクトを推し量ったが、他とは違う熱心さだった。彼等だったら間違いないと感じた」と当時を振返る。以来、交渉には4ヶ月を要したが、これが功を奏した。「彼等は粘ったね。本当にこの映画をリメイクしたくてしょうがなかったんだな」とも。CineTel創業者のPaul Hertzberg氏がAnchor Bay社と公開・配給の算段をした。「20年見てるが、CineTelという会社は真正直な人達だ。自分達は何が得意で、何が不得意か、取引先に正直に答える。非常に仕事がやり易い」とAnchor Bayの社員。CineTelの女性プロデューサーLisa Hansenは、このリメイクの脚本執筆に関し、複数の脚本家や監督からのアプローチを吟味。「オリジナルを尊重して、そのまま製作すべきだと数多くの脚本家に云われたが、それが明らかなミスだと思っていた」と彼女は云う。「最終的に似たストーリーだが現代の観客に合う様、アップデートする方向で脚本を進めた。オリジナルをより理解する為に、オリジナルでの疑問点をリメイクで回答すべきだと」と当時を振り返る。リメイク版の監督に任命されたSteven Monroeも製作会社のとのトラブルは一切なかったと云う。「CineTelは人の云う事を聞いてくれる。一度雇用したら、信用してくれる。凄く重要だと思うね」と監督。日本での公開は未定、と云うか恐らくラッキーでもDVDリリースだろうが、楽しみな一本ではある.....。
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