Friday, November 12, 2010

Oh, Jessica

「いい役者は、達筆の脚本でない限り、使う事はない。これまで一緒に仕事をした素晴らしい俳優達は脚本なんか読まずに、云いたいように云ってたわ」とハリウッドの優のジェシカ・アルバ。この発言に憤慨したのが「チャーリーズ・エンジェル」「チャーリーとチョコレート工場」の脚本家ジョン・オーガスト。彼のブログで彼女に反論している。以下がそれ。

◯脚本は台詞だけの物じゃない。
脚本とは文字で書かれた映画全体の見取り図だ。台詞のないシーンでの「間」も含まれてる。撮影前に出演者を囲んでテーブルで読み合わせをする本当の理由を知ってるのか?出演者全員で息を合わせる為だ。

◯自分のやり方に固執してると、いい役者とも共演出来ないし、凄い脚本に出会う事もない。
これは本当かもしれないが、ロバート・ロドリゲス監督、フランク・ミラー等、「シン・シティ」の関係者の気分を害するかもしれないが。

◯脚本家はいい役者じゃないので、君の共演者達は脚本を無視するって?酷いね。

◯君は非常に危険な事を云ってる。新人がこれを聞いて、マネをしたらどうする?君は最低の先輩だよな。

◯脚本家は俳優の味方だ。 脚本家と云うのは有名人に弱い。特に彼等に注目されたりすると舞い上がってしまう。映画「ビッグ・フィッシュ」で入浴シーンを書いた。女優のジェシカ・ラングが僕にちょっとしたアイコンタクトをしたからだ。いい脚本に出会えない?脚本家とランチする事を勧めるね。ジェシカ、インタビューを観てると、君は魅力的だ。その魅力さえあれば.....。

と、まぁ厳しい事も書きつつ、ナンパ目的じゃね?と思わせるブログなんだが、確かに一理ある。100年前から云われてる、脚本がまずありきで、映画製作は始まる。これは時代が3Dを要請しようとも、この部分だけは変わる事はない。脚本家が粗末にされてる時代でもある。特にオリジナル脚本を中心に書いてる脚本家は、客の趣向が続編、リメイク、TV番組の映画化に偏重してる昨今、彼等の扱いは増々酷くなる一方だ。上記の女優にまで舐められる始末。いつからこうなったのか?そしてこのトレンドがいつまで続くのか?誰にも分からないが、ただ脚本家の重要性はいつの時代も同じ。脚本なしで映画は作れないと。そうとしか云えんだろ.....。


HDR Video Demonstration Using Two Canon 5D mark II's from Soviet Montage on Vimeo.

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