Tuesday, December 21, 2010

3D Pioneer Chris Condon Dies

3Dの先駆者Chris Condon氏、19日にロサンゼルス郊外で逝去。映画"Jaws 3D"の撮影等で知られ、立体映像キャメラStereoVision等を開発。87歳。57年前、ワーナーのホラー映画"House of Wax"で初の立体映画上映に成功。以来数々の3D映像作品に関わる。

「3Dテレビ、結局は値下げ戦略に回帰」

ちょうど1年前、3次元(3D)技術は高価な新しいテレビの売り上げを伸ばすための触媒と考えられており、延々続くテレビ価格低下に歯止めをかけると期待されていた。しかしメーカーは既に、これまでさんざん試した戦略、つまり、大幅な値下げに回帰しつつある。 メーカーが今年、相次ぎ3Dテレビを発売したときは、超薄型あるいは高機能テレビといった他の高額製品より数万円高かった。しかし、その差は既に縮小しつつある。世界トップクラスのテレビブランドにとって、3Dテレビの値下がりは残念な状況だが、しれつなテレビ製造業界では全く予想外の展開というわけでもない。 この業界は近年、液晶ディスプレイやプラズマディスプレイ向けに数々の新技術を投入し、こうした商品の薄型化や省エネ化を高めている。しかし、こうした改 善にも、年間約20%の価格低下に歯止めをかける効果はほとんどない。調査会社ディスプレイリサーチによると、3Dテレビの価格は3月に第一陣が発売されて以来、平均で40~50%下落している。メーカーが来年のモデル発売前に高額テレビの在庫一掃を急いでいることが、追加的な価格圧力になっているようだ。3Dテレビは、年明け1月5日夜にラスベガスで開幕するコンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)の目玉になるとみられる。Sonyの吉岡浩副社長(コンスーマープロダクツ、プロフェッショナル・ソリューション、デバイス事業担当)は20日、記者団に対し、他製品以上に 3Dテレビをディスカウントすることはないと述べた。ただ、3D機能を追加するコストは今年、来年と低下し、原料コストも下がる見通しという。価格が低下しているのはテレビ本体だけではない。この世代の高解像3Dテレビで奥行きを表現するのに必要なメガネの価格も低下。今年100㌦ほどで売られていた時期もあったが、15㌦にまで下がっている。メーカーも小売業者も、3D用メガネとセット販売したり、プレイステーション3(PS3)やブルーレイディスク(BR)プレーヤーなどの追加商品を投入したりして需要の喚起を図っている。ただ、今のところ消費者の心はつかめていない。韓国のサムスン電子は、今年秋に米会員制倉庫型量販店大手コストコ・ホールセールで55㌅の超薄型3Dテレビ、BDプレーヤー、3Dメガネ2つ、映画作品数本のセットを3000㌦弱(900㌦の払い戻し後)で販売し、業界に衝撃を与えた。サムスンのウェブサイトを見ると、このテレビだけで 3400㌦している。ディスプレイリサーチのポール・グレイ氏は「業界は内輪の論理にしか目がいかず、顧客にとっての価値を誤解していた」と指摘。「間違いなく、業界は在庫の消化に苦労するだろう」と述べた。3Dテレビの人気に火がつかない理由はいくつかある。買いたくても価格が高すぎる気がすること。また、3D用メガネをかけたくない消費者もいれば、従来の番組を3Dテレビで見られるのかどうか混乱している人もいる(実際は見られる)。3Dには魅力的な番組が足りない。ウォルト・ディズニー傘下のスポーツ専門チャンネルESPNは3D番組を放送しているが、他局は放送を言明しておらず、3D番組は高解像テレビが同じ段階にあったときほどコンテンツ提供ペースが速くない。家電販売チェーンの米BEST BUYが先週発表した決算は、3Dに対する警鐘となった。テレビの販売不振を主因に業績が驚くほど低迷したためだ。同社のブライアン・ダン最高経営責任者(CEO)は会見で、「3Dに関する混乱があったようだ」と述べた。BEST BUYは年末商戦で、3Dテレビとインターネット接続可能テレビに特に力を入れていた。なじみの薄いブランドのローエンドの製品より、機能 が充実したモデルが消費者に好まれると読んだためだ。しかしTARGETのような量販店がブラックフライデー(米国の感謝祭翌日の金曜日で年末商戦がスタートする日)に比較的価格の低い製品を大幅に割り引いて販売したため、BEST BUYは窮地に陥った。BEST BUYは9-11月期末の在庫について、テレビ在庫の増加を主因に前年同期を8%上回ったとみている。ただ、スーパーボールがテレビ購入のきっかけになるため、1月末までに一掃できるとの自信を示している。現在の3Dテレビ低迷は長期普及の妨げにはならないかもしれない。ディスプレイリサーチは10月、今年の薄型テレビ出荷の2%が3D対応型だと予想。7月の予想5%から下方修正した。ただ、2014年までにはテレビの41%が3D対応型になるとみている。消費者が3Dテレビを欲しがり、余分なお金を払うようになるのか、はたまためったに使われない無数の機能の一つになるのか、疑問は残る。Sonyの 吉岡副社長は、ビデオゲームがカギを握るかもしれないと語った。プレイステーション3では3Dゲームができ、先月には初の大型3D作品「グランツーリズモ5」が発売されている。(WSJ)

なんだかなぁ。結局こう云う事かよ。夏に韓国のサムソンが北米市場で50㌅の3Dプラズマ液晶を800㌦台で発売。同社の第1弾3D商品だったが、いきなりの値崩れだった。俺はこのニュースを聞いた瞬間、「3Dはコケる」と思ったね。映像コンテンツがない上に、3Dハードの市場崩壊。日本では何とか値崩れを塞き止めようと、業界一丸で必死だが、正直、上記にある様に、もう無理。来年以降、順調に3D技術の価格が値崩れし続け、俺が先月買った22㌅のFUNAIの安物29,800円デジタルTVの様に、二束三文へまっしぐらと見ていい。2011年には、「アホらしい、やってられっか!」と、このデジタルテレビ市場から撤退する大手もそろそろ出始めると見てる。

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