Wednesday, December 01, 2010

Sakamoto+Ohnuki


「大貫妙子&坂本龍一が作り上げる、なんとも贅沢な空間」

真っ暗な会場の中、ステージ上に2人の姿が浮かび上がる。ピアノと歌のみ。究極のミニマル空間のパフォーマンスが静かに始まった。大貫と坂本は1970年 代半ばから音楽の共同作業を始め、本人たちいわく「同じ釜の飯を食ってきた盟友」。11月10日には、『LUCY/大貫妙子』以来13年振りとなる共同制 作アルバム『UTAU』を発表し、前半は同アルバムに収録された楽曲を中心に演奏された。

5曲目の「夏色の服」で自分のパートを終えた大貫が静かに舞台を離れると、教授のソロ・コーナーへと移る。このコーナーは2009年の<Playing the Piano>ツアーと同様、公演毎に演奏曲が変わっているようだ。後半は、再び大貫が舞台に戻り、映画主題歌として知られる教授の「鉄道員」等、5曲を披 露する。曲間では長年のパートナーシップならではの、リラックスした掛け合いのMCで客席に笑いもひろがった。ステージは、時折バック・スクリーンに映像が映し出されるが、照明もこれ以上ないという程シンプルに徹しており、会場内にはお香も焚かれていた。香道では “聞香”、聞くと言うが、この夜は、情感のこもった大貫の声によるUTA(うた)、柔らかでふくよかな坂本のピアノによるUTA(うた)、お香の UTA(うた)が三位一体となって聞ける、なんとも贅沢な空間が作り上げられていた。

新アルバムからの曲を中心に、アンコールでは坂本龍一の「戦場のメリークリスマス」、大貫妙子の「色彩都市」などの両者の代表曲の披露も挟んだ約2時間。静かで、しかし同時になごやかなエネルギーに満ちた時間は、集まった2000人の観衆を酔わせた。会場を出ると、外は雨。しとしとと振る雨垂れの音すら、この夜の演出の続きのように思わせた素晴らしい一夜となった。大貫妙子/坂本龍一のツアーは、12 月22日の札幌市民ホールまで全国15ヶ所17公演行なわれる。東京国際フォーラム公演のチケットは完売してしまったが、12月11日の公演はWOWOW にて生中継の放送が予定されている。(BARKS)

毎回曲目は違うだろうが、大体、こんな感じのトラック。

01.TANGO
02.美貌の青空
03.3びきのくま
04.赤とんぼ
05.夏色の服
06.improvisation
07.mizu no naka no bagatelle
08.tamago 2004
09.aoneko no torso
10.aqua
11.鉄道員
12.Flower
13.Antinomy
14.a life
15.四季
encore-1
16:Merry Christmas Mr. Lawrence
17:色彩都市
encore-2
18:風の道

12月2日(木) 福岡シンフォニーホール(福岡)19:00開演 
12月4日(土) 広島ALSOKホール(広島) 18:00開演 
12月5日(日) 岡山シンフォニーホール(岡山)17:00開演 
12月7日(火) 刈谷市総合文化センター(愛知)19:00開演
12月10日(金) 東京国際フォーラム ホールC(東京)19:00開演 
12月11日(土) 東京国際フォーラム ホールC(東京)16:00開演 
12月16日(木) 川口総合文化センターリリア メインホール(埼玉)19:00開演 
12月19日(日) 東京エレクトロンホール宮城(宮城)17:00開演 
12月22日(水) 札幌市民ホール (北海道) 19:00 開演

いいなぁ。俺も行きてえなぁ。坂本のライブって最後に行ったのって、20年近く前のハリウッドの劇場であったやつ。学生時代だったかな。沖縄民謡満載のライブだった。そういや"Wall Street""Black Rain"の主演俳優Michael Douglasとかも来てた。今から券売してくれるかな.....。

No comments: