Wednesday, November 09, 2011

China's Interest Makes Brazil Uneasy

親日か親中か 中国にない「半世紀のパートナーシップ」

ブラジル娘が身につけるビキニの水着に「メード・イン・チャイナ」が急増している。ブラジル開発商工省の統計によれば、中国製の女性用水着の輸入は2010年、98万㌦(約7840万円)と2年前の3倍。輸入水着の91%を占めた。ビキニはブラジルのいわば「地場産業」。サンパウロのビキニ工房で働く日本人女性、藤田悠貴さん(34)は「白色が人気だが、中国製は裏地が薄くて透けてしまうとの不満を聞く」と話す。

「ブラジルのアメ横」といわれるサンパウロの安売り街。ソニーのVAIOをもじった「VAIC」の携帯や腕時計、バッグといったコピー商品があふれ、男性店主は「みんな中国製だよ」と陽気に説明した。

腕時計を15レアル(約750円)で買ったラウジュ・ペレイラさん(39)は「コピーするのも技術のうちなので信用している。1カ月保証もある」と話し、さっそく腕に巻いた。

中国からの輸入は10年、255億㌦(約2兆円)と00年の10億㌦(約800億円)から10年間で25倍に増え、米国に次ぐ第2の輸入相手国となった。一方で中国はブラジルにとって鉄鉱石や大豆、原油など最大の輸出相手国でもある。

安い中国製品は国内産業を衰退させると懸念され、サンパウロ州工業連盟は1月、「ブラジルにとって対中関係は大切だが、国内産業の観点からは歓迎できない」と訴える声明を出した。

政府は9月、輸入車へかける工業製品税を7%から37%へ一気に30ポイント引き上げた。日本車や欧米車の多くが現地生産していることをみれば、中国車を狙い撃ちしたものといえる。ルセフ大統領は「国内市場はどの国の海賊行為にも服さない」と発言した。中国商務省は「政府による保護貿易だ」と反発している。

BRICSの雄

リオデジャネイロの旧市街。古めかしいビルの12階の一室で男はひじ掛けいすに深く腰かけていた。在ブラジル中国商工会議所のチャールズ・タン(唐凱千)会頭(62)。サングラスを外し「いまや誰もが中国について聞いてくる」。流暢な英語だった。

上海に近い江蘇省無錫市で生まれ、14歳で渡米して名門私立コーネル大学で学んだ。年長の同窓に後の李登輝台湾総統(88)がいたという。銀行員として渡伯しブラジル初の船舶会社を興すなど数々のビジネスを手がけた。会議所は中国外交の長老、呉学謙元副首相(故人)から勧められ、1986年に設立したとい い、会員は四半世紀で800社を超えた。日本の進出企業は350社である。

タン氏は「資源を欲する中国と、資本と雇用が必要なブラジルは見事に補い合っている。中国を恐れるのでなく活用すべきだ」。

胡錦濤国家主席とのツーショットが飾られた机で2台のノートパソコンを操り、最後にドアノブへ手をかけてこう話した。

「日本は中国よりはるか昔の40、50年前にブラジルへ目をつけたが、その強みを全く生かせていない。日本がブラジルで存在感を低下させている現状はお気の毒としかいいようがない」

半世紀のつき合い

有数の親日国といわれるブラジルは中国をどう見ているのか。

鉄鋼大手ナシオナル製鉄の鉱山事業COO(最高執行責任者)、ダニエル・サントス氏(42)は「中国企業は背後に政府がつきフェアでない。貿易相手国としては大切であり中国からの投資も歓迎するが、政府の介入は注意深く見ている」と話した。

80年代から日伯合弁で農業開発を続けるカンポ社のエミリアノ・ボテリョ社長(63)は「中国は『製鉄所を建てる』などとリップサービスは多いが、実際には中国車をわが国で販売したり、広大な農地を取得したりする。日本とのようなパートナー関係は結べないように思う」と語った。

上智大学の堀坂浩太郎名誉教授(67)=ブラジル政治経済=は「中国や韓国が脅威といってもブラジルは欧米の方がまだまだ存在感が大きい。中韓が突出した部分だけを見てあたふたするのはみっともない」と指摘し、こう述べた。

「日伯には50年以上紡いできた豊かな関係がある。その時代を知るブラジル人が社会の中枢に残るうちに、重層的な関係を洗い直し新たな関係を築く努力が必要だ」(産經新聞)

中国だけでなく、ブラジルもこれから南米の巨大経済大国として君臨するんだろうが、この2ヶ国の成金振りはやっぱ見てて凄いモンがあるね。とにかく日本の存在感は日に日に薄くなって行くのが目に見えて感じる.....。

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