日本の少子化:大学やレジャー施設の経営破綻が急増
14歳以下の人口は40%減少
短大は激減、私立大学も4割が定員を満たせず授業料値下げ競争も 上野動物園は入場者半減、スキー人口は3分の1に プールやボウリング場の売り上げも激減
愛知県新城市郊外にある愛知新城大谷大学では、平日の昼食時になってもキャンパスに学生の姿はなかった。大学関係者は「在学生はわずか23人で、この日は授業がないので誰も学校に来なかったようだ」と話した。
新城市は2004年に地域の活性化を目指して21億円を投入し、同大学を設立した。少子高齢化が進む時代に有望とされる社会福祉を専門に学ぶ四年制大学だ。同大学は当初、400人の定員を見込んでキャンパスを整備したが、開校1年目から学生募集は困難を極め、その後も学生数は増えず、現在は廃校の手続きを行っている。
大阪万博記念公園にあるエキスポランド。今では園内に雑草が生えている。1972年の万国博覧会を記念してオープンしたエキスポランドは、一時は 1日に数万人の子どもたちが来場し、にぎわっていた。ところが最近は少子化の影響で入場者数が減って赤字が膨らんだ上、ジェットコースターの事故まで発生したため、2009年に閉鎖された。
■今後10年で100校以上の大学が閉鎖か
人口増加を前提にさまざまな施設を建設してきた日本では今、多くの大学や遊園地が廃墟と化している。これらはいずれも少子化が原因となっている が、建設当初は想定していなかったことだ。現在の人口を維持するには、合計特殊出生率(15-49歳の女性が一生の間に産む子供の数の平均)が最低でも2.1以上になる必要があるが、日本ではこれが1989年に1.57にまで落ち込み、今後の人口減少は確実とされる。日本政府はさまざまな少子化対策を打 ち出してきたが、いずれも効果は見られず、2004年には合計特殊出生率が1.29にまで低下した。
1980年に2800万人にまで達した日本の0-14歳人口は、30年間で1700万人以下にまで減少した。とりわけ1990年には200万人以 上いた18歳人口も、最近は120万人にまで減少し、私立大学の40%以上が定員不足に頭を抱えている。このままでは定員の半分も満たせず、一時経営破綻 が相次いだ短期大学と同じ運命をたどるとの見方も出ている。二年制、あるいは三年制の短期大学は1996年には598校に達し、在学生も53万人を上回っていた。ところが今は、学生数が15万人にまで減少し、経営破綻や統廃合が相次いだため、学校数も390校にまで減った。
桜美林大学大学院の諸星裕教授は『大学破綻合併、身売り、倒産の内幕』と題する著書の中で「今後10年以内に100校以上の大学が定員不足で消え る」と断言した。一時は高い人気を誇った歯学部や薬学部でさえも、最近は定員不足に苦しんでいる。現在15校ある私立の歯科大学のうち、10校は昨年の入 試で定員を満たせなかった。中には入学者数が定員のわずか25%という歯科大学もある。
学生を呼び込むために授業料を引き下げるケースも相次いでいる。福岡市にある第一薬科大学は、2005年には640万円だった入学時納付金を、09年に170万円にまで引き下げた。同じく大阪歯科大学は20%、順天堂大学医学部も30%ほど学費を安く設定している。
■スキー人口は全盛期の3分の1に
少子化の影響で潜在顧客が大幅に減り、子ども客を当て込んだ遊園地や動物園も入場者数が減少している。多くの子どもたちでにぎわう東京の上野動物 園は、年間入場者数が1970年に700万人に達したが、最近は300万人以下だ。少子化は若年人口の減少へとつながるため、その影響でスキー人口も減り、多くのスキー場が経営破綻している。最近は長野県の斑尾高原でスキー場やゴルフ場を経営していたプレイランド斑尾や、笠越スキーリフトなどが自己破産を申請した。
若年人口の減少はプールやボウリング場の経営にも影響を及ぼしている。1990年代初め、プールは2820億円、ボウリング場は1910億円の売り上げを記録していたが、今ではプールが1480億円、ボウリング場は830億円まで落ち込んだ。スケート場の売り上げも1990年代の240億円から、最近は70億円にまで激減した。ニッセイ基礎研究所の土堤内昭雄氏は「大学やレジャー産業の危機は20年前から予想されていたことだ。ところが政府も大学 も対策を怠ったため、連鎖倒産が相次いでいる」と指摘した。(朝鮮日報)
韓国の新聞が取材した面白い記事。実は少子化は日本だけの問題ではなく、韓国も相当悩んでおり、日本以上に移民を受け入れている。日本は少子高齢化の上にデフレ不況。もう限界値に来ているとの話もある。全国の大学の過半数は赤字だ。私立だけでなく国立さえもアップアップの状態。来年の卒業生は恐らく半分は、就職出来ないんじゃないかとの話もある。就職率に関して云うと、アメリカは25%、英国にいたっては17%と云われてる。日本の80%はある意味、異常だったんじゃないかと。先日まで学生服を着てた人間が、翌週、スーツを着て名刺を差し出されても、サラリーマンの真似事は出来ても、仕事なんか出来るわけがない。欧米の様に欠員が出ない限り、採用は止した方がいいんじゃないか?レジャーではプロ野球が悲惨。中日は優勝間近なのに、ドームはガラガラで、監督は胴上げ前に契約更新拒否を言い渡された。まぁ本当の「波」はこれからよ.....。

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