Monday, June 25, 2012

The Worst Reason to Make a Film is Just to Go Out and Make One

 初監督作品で犯しがちな間違い。

映画製作にはタイミングというものがある。特にデビュー作では。まず「作る用意が出来てるのか?」と問い質せ。そして「作りたくて、作りたくてしょうがない」という感情が備わってるか自問しろ。最悪のケースはこうだ。ただ単にカネと人が集まったので、作る。或は映画祭でデビュー作を持って行きたいからだけ?第2のタランティーノになりたいから?何故映画を作るのか?それは「人に聴かせたいストーリーがあるから」「マジに伝えたい何かがあるから」に他ならない。   

あるベテラン監督はこう語る。

「ある映画を作りたくてしょうがなかった。映画というか、語りたかったストーリーがあった。小説でも何でもいい。自分の場合、映画という型で伝えたかった。80年代、今の様な自主映画ブームというモノはなかった。今だとデジカメでいくらでも形には出来るが、当時はフィルムしかなかった。製作費は50万円。勿論、自腹だ。今観返すとタイムマシンみたいだ。当時の自分が何を考えてたか、どんな感じだったかと。今思うに、あの映画はそんなので良かったんだと思う」      

「デビュー作にしては凄いクオリティのモノが多い。例えば、ガス・ヴァン・サントの「マラノーチェ」とか、リチャード・リンクレイターの「スラッカー」以前に作った8㍉作品とか、小さい映画なのに、当時の彼らの感情が一杯詰まってる。デビュー作には一番それが必要だ。燃える様な感情。

自分のデビュー作を振り返って観ると、当時の自分は怒りに燃え滾っていた20代だった。自分の回顧展で、観客からの質問とか訊くと、自分自身の変わり様に驚くね。人として、映画監督として。

これまで作った作品は全て自分で探したネタで、個人的なモノだ。当時、何を考えてたかが如実にわかる。今でも分かる。映画製作はこれだから面白い。

インディーズ映画、特にアメリカでは、ビジネス的に上下が激しい時期がある。ウォール街と同じだ。経済が停滞すると、インディーズ映画の業界にもモロ波及する。投資家は姿を消し、製作会社も廃業に追い込まれる。今は経済も若干復活の兆しがあり、我々、映画製作者も期待はしてる。
しかし景気、不景気関わらず、いつの時代も映画を作るという事は大変だ。簡単と思った事は一度もない。誰に何と云われようとも「頑固一徹」「執念」というものは備わってないとダメだ。あらゆる障害に立ち向かえる映画監督は、情熱を持ってる人だけだ。

これはあるアメリカのベテランのインディー映画監督のエッセイなんだが、日本の自主映画界を見渡すと、デビュー作で、人の書いた小説を映画化しようとしてる輩がいる。そういうのを聞くと、ガックリと云うか、大丈夫か?と。原作モノの映画化を全否定するつもりはないが、デビュー作くらいオリジナルでやれっての。先日、デイビッド・リンチが「やりたい企画がなくなった」とか云ってたが、映画監督は語りたいストーリーがなければ退場すべきだと思う。世界でデビューする映画監督は毎年6,000人とも云われ、その内、次回作が撮れる者は数%と云われる。この10年、デジタル化で誰でも映画業界に入れる様になったが、映画監督である続ける事は昔も今も容易じゃない.....。


Mini - Rocketman Concept from PostPanic on Vimeo.

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