円高でデリバティブ損失、訴訟ラッシュは続くのか 金融記者座談会
D 過去のデリバティブ(金融派生商品)による損失を巡って巨額の賠償訴訟が起きているらしいね。
A 2008年11月に「通貨スワップ」と呼ばれる為替デ リバティブ商品で巨額損失を出した駒沢大学は今春、BNPパリバ証券やドイツ証券などを相手取り、総額で約170億円にのぼる損害賠償請求訴訟を起こし た。6月には外食のサイゼリヤがパリバを訴えた。為替デリバティブで損害を被ったとして168億円を請求したんだ。
K 自治体にも広がっているよ。6月に兵庫県朝来市が為替 デリバティブを組み込んだ「仕組み債」で多額の含み損を抱え、SMBC日興証券と三井住友銀行に対し、総額4億8000万円を求める裁判を起こした。いず れも円安時は買い手に利益をもたらすが、円高になると加速度的に損失が膨らむ仕組み。リーマン・ショック後の円高局面で損失が発覚したのも同じだ。
T 当時も損失の大きさが話題になったけど、裁判に持ち込 まれたことで、損失が拡大した経緯の一端が明らかになった。駒沢大がパリバと取引した通貨スワップでは月に1回、一定量の外貨を市場価格で円に換えて受け取り、同時に大学側はあらかじめ決めた交換レートで同じ量の外貨を円換算してパリバに支払う。米ドル取引の場合、採算ラインは1㌦=99円。これより円安だと支払いよりも受取額のほうが大きく、駒沢大に利益が出る仕組みだ。
H 問題は円高になった場合だ。通貨スワップを時価評価して評価損が発生すると、駒沢大はパリバに追加担保を入れる。リーマン・ショック後の円高で評価損は08年9月末で20億円、取引の解約直前には60億円程度まで膨らんだ。たまらず駒沢大は解約したけど、手数料など含め解約精算金は75億円まで拡大してしまった。
D 08年11月の月中平均レートは1㌦=96円。それにしては評価損はずいぶん巨額だね。
T そこがこの商品の特徴なんだ。算定方法の詳細は不明だけど、相場変動が激しくなると損が一気に膨らむ仕組みだったようだ。79円を超える円高局面では取引数量が3倍になる条項も入っていたというから、08年時点で解約しておいてよかったのかもしれない。訴状で大学側は「正体不明の商品」と指摘、関係者は「大学の意向に反し過大な危険を伴う取引を勧誘したのは違法」と主張していたよ。
M パリバは「あらゆる取引で法令を順守している」と、全 面的に争う姿勢だ。数年前の取引の責任を今になって追及され困惑しているみたいだよ。ちなみにサイゼリヤにデリバティブ商品を販売した担当者は昨年、ソシ エテ・ジェネラル証券に移籍してしまったしね。投資家側ももうけていた時期があるわけで、損が出てから訴えるのは都合が良すぎるのではとの声もある。
D 確かになぜこのタイミングで争うことになったのかな。
H 投資家有利の判例がいくつか出てきたことが影響しているのかも。サイゼリヤの潮田淳史経営企画室長も「世の中の状況が変わってきた」と説明していたよ。通貨スワップ取引の損失を巡って大阪産業大学が野村証券を訴えた裁判で、大阪地裁は2月、2億5000万円の損害賠償を命じた。判決文では野村の説明義務違反を認定した。両者は今も高裁で係争中だ。
K 大学や自治体は低金利・株安で今も運用に苦しんでい る。弁護士費用が高くついても、損失を少しでも取り戻したいのだろう。デリバティブ損失を出した上場企業には「訴訟をしないのか」と株主から突き上げを食 らうところもあるらしいよ。不法行為の時効は損害が出てから3年といわれ、駆け込みで訴えている面もあるようだ。
T 11年にデリバティブで約120億円の損を出した学校法人藤田学園(愛知県豊明市)も訴訟を検討しているとささやかれる。総務省によれば09年当時、神戸市など24自治体が仕組み債を購入していた。これから訴訟ラッシュが起きそうだね。
A そうとも限らないよ。売り手責任を追及すれば、買い手の責任も問われるからね。塩漬けのケースも多い。
T 千葉県では6月、網中肇・千葉県議による調査で、4つの外郭団体が仕組み債を購入し10年度末で総額32億円の評価損を抱えていることがわかった。だけど、県は販売会社名や債券の時価をほとんど明らかにしなかった。県は「個別の損益を公表すると、売却時に不利になる」と話していたけど。
A 早稲田大学は12年3月末時点で、運用資産のうち「満 期保有目的の債券」に総額約50億円の評価損を抱えている。仕組み債の含み損も入っているようだ。早大は「堅実運用をモットーに仕組み債の活用についても 慎重な対応をしてきた」というが、詳細については取材拒否だった。
N 仕組み債は償還までの期間が20~30年と長い物が多い。関西大学の吉本佳生特任教授は「満期償還時の為替の状況を誰も正確に予測できない。かなりリスクが高い商品だ」と警告していたよ。いずれにせよ、全国にばらまかれたデリバティブ商品の後始末には、気の遠くなる時間がかかりそうだね。(日経ヴェリタス)
「このままでは円が暴落しちゃいますよ」と脅され購入.....ぜんぜん円安にならず為替デリバティブ買った中小企業が次々倒産してるって事なんだが、銀行とかは手数料で稼ぎまくって、後は知らねってビジネスモデルなんだな。デリバティブのボロが出てる。大規模損害が、これから続々、発表されるんだろうね。中小がひっくり返ってるのは、前哨戦みたいなもん。週刊誌も「暴落、暴落」騒ぎ立ててたんだが、最近、うんともすんとも云わなくなった。話変わって、毎年8月は何故か「円高、株安」の月。何かありそうな予感.....。
Images from the same spot through one year. Audio captured at the same place. All details on how this video was made, another video of these images and a place to download all the footage here: http://eirikso.com/2008/12/27/one-year-worth-of-images-give-some-amazing-videos/
The images are creative commons licensed and available for you to download and play with.

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