Tuesday, October 23, 2012

Oldest Movies Theatres Gone

映画館発祥の地・浅草、最後の3館が閉館へ

約110年前に日本初の常設映画館が置かれた東京都台東区浅草で、最後まで営業を続けてきた映画館3館が21日、建物の老朽化を理由に閉館する。

特別なセレモニーは行わず、「映画館発祥の地」は静かに最後の日を迎える。

閉館するのは、松竹の子会社「中映」が経営する「浅草中映劇場」と「浅草名画座」、「浅草新劇場」。

3館のある「浅草六区」地域では再開発が進み、3館が入る建物も築年数が79~85年を数え、老朽化が進んだ。昨年3月の東日本大震災を受け、集客施設の震災対応も見直されていることから、閉館やむなしとの判断に至った。

浅草には1903年、国内初の常設映画館「電気館」がオープン。その後、続々と新館が誕生し、最盛期の55年頃には映画館や芝居小屋など30館以 上が軒を連ねた。しかし、64年の東京五輪をきっかけに家庭にテレビが普及し始めると、人気は徐々に下り坂に。浅草では同社の経営する5館のみとなり、う ち2館は9月に一足早く閉館した。

閉館する3館は、主に地元の常連客が利用してきた。8月に閉館の知らせを館内に貼り出すと「どこで映画を見たらいいのか」と悲しむ声も寄せられた という。50年近く働いてきた従業員の女性(75)は、「勤め始めの頃は、開館前からお客さんが列を作っていた。2時間立ちっぱなしで切符を売ったのを覚えている。思い出すのは楽しいことばかり」と懐かしむ。

浅草名画座は、最後の上映作に「男はつらいよ 寅次郎紅の花」などシリーズものの最終作3本を選んだ。浅草新劇場は、三船敏郎さんら出演の「待ち 伏せ」など3本。浅草中映劇場は「メン・イン・ブラック3」など洋画2本を上映する。いずれも、静かに閉館を迎えたいとの思いから、あえて閉館セレモニー は行わないという。

映画雑誌「キネマ旬報」元編集長で、映画評論家の白井佳夫さん(80)は「映画が娯楽の王様だった時代、人々は毎週のように上映される新作を心待ちにしたものだった。3館の閉館は、娯楽の形が時代とともに変わった象徴といえるだろう。これも時代の趨勢(すうせい)だが、浅草から映画館が消えることには郷愁を覚える」と話している。(読賣)

しかしだな、同時期に浅草映画館閉館に若松孝二死去って、時代だよなあ。俺は浅草で映画を観た記憶はないんだが、上の写真を見る限り、体のいい映画館とは到底思えない。老舗の店が廃業すると、泣き出すヤツがいる。「何故閉めるんだ!」「辞めないでくれ!」と。俺に云わせりゃ「お前が来なかったのが悪い」と冷徹な顔をして返答するだろうね。実際問題そうなんだから。90年代後期にアメリカの業界紙ハリウッド・リポーターが「日本の劇場は向こう10年で倍増する」と予想。実際、倍増したが、同紙の予想通り、その後ピークアウトしてる。日本の年間興収1800億円。紅ショウガ業界よりも小さいらしい......。

Back to the Future Proposal. from Corey Goldfeder on Vimeo.

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