全く本が売れてない。特に今年は。情報サービス会社「オリコン」のランキングによると、書籍売り上げの調査を開始した2008年以来初めて、2012年単年での総合部門のミリオンセラーがゼロだったらしい。
2012年12月2日発表された「年間"本"ランキング」の総合部門1位は「骨盤枕」付きの「寝るだけ! 骨盤枕ダイエット」で売り上げ部数は約79万2000部。ダイエット本や付録つき書籍として初の年間トップに。昨年は「謎解きはディナーのあとで」(東川篤哉)「心を整える。」(長谷部誠)を含む7作が100万部超えを記録しただけに、出版関係者は「書籍を取り巻く状況は厳しさを増すばかり」と。
1500円前後の単行本が大苦戦
「単年でのミリオンセラーが1冊もない」という12年の状況について、社団法人・出版科学研究所の書籍担当者は「小説とノンフィクションの売れ行きが低迷し、中でも1500円くらいの価格設定の単行本が厳しくなっている。不況の影響もあって、読者の考えが『小説は文庫で、ノンフィクションは新書で読む』というように変わってきています」と話す。つまりハードカバー本が書店にいる読者の対象から外されてると。「読者の中には、書店で単行本を買わずに新古書店で購入したり、図書館で借りたりという傾向も進んでいるはず。数年前なら100万部に達していたであろう話題の小説も、今年は40万部くらいで頭打ちになり、コアなファンから一般の読者へと遠心力が働きにくくなっています」と指摘。これはここ数年の俺も同じで、書店でチェックして、アマゾンの中古本を買うパターン。
某書籍編集者も「不況時は実用書が強い-というのを今年のランキングは裏付けてますが、それにしてもベスト10入りの小説がわずか1冊とは…。出版社は今どこも1400~1500円の単行本で苦戦を続けており、力を入れる対象を新書や文庫にシフトさせる社もあるようです」と青色吐息。
出版科学研究所によると、12年中の書籍の出版点数は前年並みの約8万点。だが、21世紀に入ってからの書籍の売り上げは05年から11年まで7年連続で減り続けており、12年も前年割れは確実な情勢だとか。
ダイエット関連がベスト10の半数占める
この下のランキングを見て、愕然としてる関係者は多い筈。今年のオリコンランキングは全国1907店から集めた実売部数(集計2011年11月21日~12年11月18日)に基づいて作成、総合部門の年間ベストセラーは次の通り。作家は廃業した方がいいカモね。
1位 寝るだけ! 骨盤枕ダイエット 福辻鋭記(学研パブリッシング)79.2万部
2位 聞く力-心をひらく35のヒント 阿川佐和子(文春新書)65.8万部
3位 置かれた場所で咲きなさい 渡辺和子(幻冬社)63.6万部
4位 カーヴィーダンスで楽やせ! 樫木裕実(学研パブリッシング)
5位 体脂肪計タニタの社員食堂 タニタ(大和書房)
6位 樫木式カーヴィーダンスで即やせる! 樫木裕実(学研パブリッシング)
7位 舟を編む 三浦しをん(光文社)45.8万部
8位 人生がときめく片づけの魔法 近藤麻理恵(サンマーク出版)
9位 大往生したけりゃ医療とかかわるな 中村仁一(幻冬社新書)
10位 樫木式カーヴィーダンスで部分やせ! 樫木裕実(学研パブリッシング)
KUSHO from Shinichi Maruyama on Vimeo.

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