「松竹が本格的に低予算映画「3千万円映画」の製作を決定」に失笑。
かつて1990年代、東西に映画塾(鎌倉映画塾/京都映画塾)を設け実践型式で映画教育を行ってきたが、98年にそれぞれ解散、大船撮影所も閉鎖、売却され、若手映画スタッフ育成の場が消滅した。「これではマズい」と、業界の将来を憂う迫本淳一社長が決断した。
同社の映像本部に総予算1億円を計上、1作品3000万円(直接製作費2500万円/宣伝費500万円)で年間3本製作。第1弾は、AKBの指原莉乃が主演した『劇場版ミューズの鏡~マイプリティドール~』で、9月29日新宿ピカデリー系で公開したが、興行成績は1000万円にも届かず不良債権化。
「飽くまでスタッフを養成する。新しいクリエイターを育てることであって、この(プロジェクトで)儲けるとは最初から考えていない。儲かればそれに越した事はないが、1億円をドブに捨てる覚悟だ」、と同社の大角正取締役映像副本部長。
笑えるのは「業界の未来を憂いての1億円の投資だ」と、しおらしい事を云うんだが、その第1弾がAKBの映画で、第2弾が関西のアイドル歌手の映画なんだと。もう明らかに「儲ける事は最初から考えてない」と云うのは事実だろうが、AKBに手を出した時点で、金儲け以外有り得ねえだろって話。
かつて、「シネマジャパネスク」レーベル名称の下、製作費1億円前後で年間7~8本製作、ブロックブッキングで劇場公開し、その後傍系のCSチャンネル「衛星劇場」にソフト提供。ビジネス展開を図ったが、2年余りで頓挫した「前科」もあるし、10年前には業界初のファンドで映画を製作して、見事に玉砕させたわけだが、松竹の新規事業と云うと、いい印象はゼロ。70年代のATGの様に、低予算ながらもエッジの効いた小品が出て来るとは当然思えない。松竹破綻への序章なのか?恐らく1年後には、この3千万円事業の事は誰も何も云わなくなるだろうね.....。
Grand Theft Auto: RISE - Live Action Short Film from Gevorg Karensky on Vimeo.

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