今年もサンダンスの季節。開催まっ只中なわけだが、主催者のロバート・レッドフォードが苦言を呈してる。「映画祭が多過ぎる」と。レッドフォード曰く「もし今、サンダンスを立ち上げるとしたら、間違いなく考え直すね」と。
「映画祭が多過ぎる。当初、映像で語りたい、或いは自分でも考えられない様な多種多様な映画が公開されずに消えて行くのを見て、これは映画祭が必要だと云う事で、80年代初頭に始めた」とサンダンスのいきさつを語る。
90年代に入り、サンダンスは世界で一番有名な映画祭の一つになる。「開始当初、サンダンスはインディーズ映画に特化した唯一の映画祭だった。カンヌもトロントも既に存在してた。テルライドは立ち上がったばかり。古参ではロカルノ、ニューヨークのリンカーンセンターもインディーズにフォーカスし始めたとこだった。ベルリンは今ほどインディーズって感じじゃなかった。だからサンダンスの存在意義は当時、かなり大きかった。ほとんど誰も見向きもしなかったインディーズ映画に焦点を当てた映画祭だったからだ。ところが最近、どの街もインディーズ映画祭を開催してる。多くのインディー作品が観られるのはいいが、勝ち馬に乗ってるとしか思えない状況だ」と苦々しく語る。
世界を見渡すと、365日間で3,000もの映画祭がこの地球上に存在する。毎日、数十もの映画祭が開催されてる計算になる。中には当然、1回、或いは数回で中止に追い込まれる映画祭もある分、新しく生まれる映画祭もある。しかし世界で「最重要映画祭」と云われるモノは、サンダンス(米国)、トロント(カナダ)、カンヌ(フランス)、ベルリン(ドイツ)、ベネチア(イタリア)の5カ所だけで、後はクソと云っていい。理由は、会場に弁護士、配給会社、エージェント、マスコミの数がどれだけ来てるかに限る。映画祭の理由は、開催者にとっては「町おこし」だが、応募する映画監督たちにとっては、自作を世界に売り込む重要な「売り場」に過ぎない。賞を貰っても、映画の権利が各国に販売されなければ、参加する意味がないわけだ。とにかく映画の値段が下がってる。今は正念場じゃねえかな.....。
Production diary for my movies since May 25th, 2004...and Mac, Movies and MLB. 2004-2015 © Vermilion Editions, LLC.
Thursday, January 24, 2013
Too Many Film Festivals
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