福島第1 汚染水タンク傾斜1%超 自重で地盤沈下か
福島第1原発の汚染水漏えい問題で、漏えい源のタンクの傾きが、東京電力の定める独自基準の傾斜1%(100㍍で高低差1㍍)を超えていたことが分かった。東電は「設置当時は基準を満たしていた」と釈明している。専門家は「地盤が不均等に沈み込む不等沈下で傾きが増した可能性がある」と、他にも基準を上回る傾斜のタンクが存在する疑いを指摘した。
東電によると、漏えい源のタンクは5基が並ぶタンク群「B南エリア」の東端に置かれている。エリア全体の幅は55㍍で両端の高低差は50㌢。傾斜は0.9%で、東電は3日の記者会見で「全体的には1%未満で許容範囲内」と説明した。
だが、問題のタンクは直径9㍍で、両端の高低差が13㌢以上あることが判明した。傾斜は1.4%で、1基単位では東電の基準をオーバーする。
B南エリアのタンクは2011年4月に設置した。傾斜を定める法的基準はなく、東電は消防法令などに基づいて1%の独自基準を設けた。設置当時の傾斜測定ではエリア全体、1基単位とも基準を満たしたという。その後は測っていない。
タンクの多くは谷地形を盛り土や埋め土で平地にした場所に設置されている。福島県廃炉安全監視協議会専門委員の柴崎直明福島大教授は「タンクの重みで不等沈下が起き、傾きが増大した可能性がある」と指摘する。
その上で「地盤改良は深さ1㍍にとどまり、ほかのタンクも1%を超えて傾く疑いがある」と話す。不等沈下が進むとタンクに亀裂が入ることもあり得るという。
今回の漏えいは、東電がタンクの傾きを考慮せずに汚染水を入れ過ぎ、天板と側板の継ぎ目から漏れた。水は高濃度の放射性ストロンチウム90を含み、約430㍑がタンク群を囲むせきを超え、一部が海に流れ出た。(河北新報)
海外メディアはこれを「豆腐の上の原発」と揶揄してるんだが、大問題の4号基は「補強工事を施してるので大丈夫」と東電は言張ってるんだが、地盤がこの様にガタガタなのに、どうして「大丈夫」等と云えるのか不思議でしょうがない。
Sidney from Taryn Kosviner on Vimeo.

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