Thursday, June 03, 2004

It Takes Forever...


脚本を書いてるんだよね。しかも4年も。遅々として進まない。年内に撮入したい んだけど。どうも枝葉のシーンは何とかアイデアとして構築されつつはあるん だけど、肝心要の根幹となるストーリーをどうプレートとして敷くかが、壁になっている。そのプレートに何を載せるかは大丈夫。うん。でもストーリー が...。脚本家として何を観客に見せるのか?何を言いたいのか?そしてそれらをどう表現するか?頭が痛いんだよね。Los Angelesの女優Lisaから、「早くスクリプト読ませろ!」って催促のメールが来るし、チャイナタウンの映画監督James Cheanから月末のHong Kong Filmartに行こうぜとの誘いのメールも来るし...。来月渡米予定には女優との打合わせに、何とか1st Draftを持って行きたいんだけど...。言い訳じゃないけど、片手間でやってる雑誌記事なんかは100㌻くらい1週間もあれば書けるわけよ。実際何度 もやってるし。早書きで有名なんだよね。俺って。ただこれが脚本となると、1㌻書くのに1ヶ月掛かる。故Stanley Kubrickの作品は全て自分で脚本を書いてる。が、それは他人に書かせた初稿を自分でrewriteしている。過去のインタビューで、「自分の出自は カメラマン」と開き直っている。自分には書く才能がないと割り切ってるんだね。『Blade Runner』『Alien』のRidley Scottですら自分で脚本なんか書いた事ない。Steven Spielbergの脚本なんて読めたもんじゃない。Spike Leeみたく脚本書いて監督出来る人って凄いね。要するに自己分析すると、俺って書き手はクリエーティブライターじゃないみたいね。ない話をあるように書 く。どうりでノンフィクション好きだってよくわかる。事実を基に書くのは屁のカッパ。飯食いながらでも書ける。最初っからネタがないと書けない。取材しな いとね。あたりまえだけど、取材しないで脚本は書けないね。と言う事で来週から脚本の登場人物に合致する実在の人物数十名にインタビューしに行きます。こ れが完成すれば、これ迄観た事のない映画が世に出るんじゃなかろかと。こんなの書く暇あったらさっさと脚本書けってーのよ。明日は女優論。

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