Friday, February 13, 2009

Berlin '09: Bad Movies? Bad Economy? Both?


ベルリン国際映画祭が開催中だが、どうも映画の販売が例年と比べて活発でない様だ。あるアメリカからの配給会社は「ガックリだ」と肩を落とす。「商売になりそうな映画が一本もない。この映画祭の過去のレベルと比較しても、全くと云っていいほど質が悪過ぎる」と。ある業界のベテランは「不景気じゃない。今回出品された映画そのものに問題がある」。米配給会社の重役達も既に視線は5月のカンヌ映画祭に向けられている。今回のベルリンは、質的にも非常に悪かったとの意見が多かった。国際映画祭の出品意義と云うのは、配給の決まってない秀作がこう云うところで、買い付けされる事にあるわけだ。これが本当に映画だけの問題であればいいんだが.....。日経新聞によると、アニメ・ゲームの製作会社GDHは、大幅なリストラに着手。現在130名のクリエーターを擁しているが、100人を解雇して事業縮小すると云う。いよいよアニメ業界の崩壊が始まったか?

民間シンクタンク35社が今後の景気動向の平均予測を出した。グラフの通り、「今年の後半から一気に上昇機運に乗る」と云った、非常に希望的と云うか、楽観視と云うか、御都合主義的な予測を出してるわけだ。俺は笑っちまったよ。根拠は?って感じ。しかも35社平均って事は、中には後数ヶ月でこの不景気は終了ってとこもある筈。現在の景気は「戦後最悪」で一致してるんだが、そりゃそうだろうよ。これと比較する数値が過去にないんだから。TOYOTAやSONYがひっくり返りそうな時分に「今は不景気じゃない」って云えるわけがない。とにかく悲惨なのはGDPの数値が昨年マイナスになり、今年はその数値を更に下回るだろうと云われてる。しかし来年にはこれも「復活の兆し」が見えると民間シンクタンクの輩はそう思ってるらしい。碓かにそうでも云わないと、自分達の仕事にも影響が出るわな。民間シンクタンクなんてのは所詮そんなモン。俺も云わせてもらうなら、今後の見通しはかなりキツい。「全治3年」と云う声もあるが、俺の予想は「全治5年」。北米と欧州が復活した後に日本にも回復が見られるだろうが、相当な負傷をしたままの復活になる。理由は「少子化」。他国は少子化で悩んでる国なんてない。日本は相当厳しいハードランディングが5年後に待ってると俺は見てる.....。

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