Monday, June 08, 2009

One Year Later, Light-Years Ahead


WWDC 2009の基調講演開始まで24時間を切ったわけだが、今回も司会にはSteve Jobsではなく部下のPhil Schillerが登場する。勿論、残念ではあるがやってる事は同じなので、まぁいいかなと。ちょっと聞き捨てならんニュースを読んだ。カリフォルニア州の小売税が4月1日から1%上昇、9.25%になってしまった。2011年6月30日からの1年の限定らしい。確かに世界的不景気って事もあり、増税は仕方ないかも知れんが、Mac Pro、MacBook Air、MacBook Proを狙ってる俺としてはちょっと思わぬ出費になってしまう。円高を含めても小売価格はアメリカの方が安いんだが、小売税が1%も上昇してしまうと旨味が下がってしまう.....。Time誌がTwitter特集。創設2年でSNSの代表サイトになってしまった。しかしMySpaceとか一体どうなったんだろうね。あれだけ騒がれてたのに、もうそっぽを向かれたのか?とにかく玉石混合のネット社会。Twitterも次期忘れ去られると考えるのは早急か?

今週の全米興収1位はPixarのUpで4,400万ドル、累計1億3000万㌦。2位はコメディ映画The Hangoverの約4,000万㌦。コメディにしては素晴らしい数字。5位のTeminator Salvationはようやく1億㌦突破も期待外れの数字。5本目を製作するなんて話も先週あったが、正直もういいんじゃないかと。むしろRoboCopの方が観たい。7位のStar Trekはいつの間にか2億2000万㌦突破。既に死んだフランチャイズ映画と思ってたが、こりゃ間違いなくシリーズ復活だな。2週目の邦画「おくりびと」は9館から16館に増え、平均$5,506で累計$192,000とまずますの数字。館数が3桁行かない限り1億円とかは無理かもな。気になってたTennesseeだがようやく15館で公開。平均$667と惨敗.....。

Variety Japanと云うメディア媒体がある。いや、あった。突然先月下旬に「閉鎖のお知らせ」。今月一杯で終わりなのだと云う。いずれこうなるとは予想していた が、2年足らずとは。ハリウッドの創刊100年以上を誇る業界紙の日本版サイトが2007年11月に突如登場。このオープニングイベント がド派手だったのには今だに面食らう。本家は老舗中の老舗でも日本市場では全くの新媒体。しかも業界ニュースをネットのみで配信と云う前代未聞さで、東京 とLos Angelesに事務所を持つと云う入れ込みよう。「これマジに大丈夫?」と俺は日頃から懐疑的だった。まず香港をベースにしてるVariety Asiaが昨秋、突如閉鎖。加えて本家本社が売却するしないの渦中だった事。ライバルのThe Hollywood Reporterでさえ先日、10人の重役級をクビにしてるのに。それよりも何よりも、世界的に出版産業自体、広告が集まってないと云う事実。後講釈なら 誰でも出来るが、俺は出発当初から違和感を覚えてた。碓か立ち上げ当時、このブログでもVariety Japanの事をかなり懐疑的に書いた記憶もある。とにかくセレブ、セレブを前面に出し、「この媒体はセレブと一心同体」の様な感も否めないイメージで、 とてもジャーナリズム感と云うのは全く微塵も感じさせないモノだった。「これは本家の業界紙とは全く違うわな」と。特に大違いなのは数字。本家は無茶苦茶 に詳細。日本はほとんど数字らしきモノが出て来ない。興収だけ。興行分析出来る人間がいないんだな。だから俺は最初の数ヶ月で、ここを読まなくなった。 まぁこの100年、どんぶり勘定でやって来た邦画界にこう云う堅物なビジネスマインドを取り入れても無駄だって事なんだな.....。

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