この20年、北米のレンタルビデオ市場を牛耳って来たBlockbuster Videoが破産宣告を受けて半年、ついに早ければ来月中旬にも廃業に追込まれる可能性が出て来た。Blockbuster社は現在、来月の破綻に向けて、ハリウッドの取引先スタジオ全社に「来月倒産しますので、宜しく」と通達してると云う。ある報道では、先週、Blockbusterの幹部、重役、そして債権者らが、ハリウッドの6大メジャーのスタジオ幹部とミーティングを行ったと云う。Blockbuster社には現在、1000億円近い負債があり、3,425店舗を運営している。この時点で、ハリウッドのサポートがなければ、会社は終わりである。サポートとは定期的に送られて来る新作DVDの事だ。今月初め、同社は債権者から「9月30日まで利子の支払い延期を許可してもらった」と発表。先週、同社の最高経営責任者Jim Keyes氏がロサンゼルスを訪れ、20th Century Fox、Paramount Pictures、Sony Pictures、Universal Pictures、Walt Disney Studios、そしてWarner Brosと各社担当者と個別に会った。氏の他にコンサルタントとして、元Sony Picturesのホームビデオ社長のBen Feingold氏も加わっていたと云う。そしてその場で、「9月中旬」をXデーとしたとも云われている。同社のやっている事は基本的に“pre-planned bankruptcy”、いわゆる「計画倒産」である。そうする事によって、利益率の悪い店を閉店し易くなると云っているが、何店舗を閉鎖するのか全く不明のままだで、スタジオには「500〜800の間」だと説明してる。Blockbuster社は、去年だけで1,000店舗近い店を閉鎖しており、これは遠隔地にあるレンタルビデオ屋よりも、近場にあるスーパーマーケットに設置してあるレンタルボックス(REDBOX)やNetflixの様なネット宅配便で借りた方が楽なのだ。計画通り破綻すれば、「無店舗で新規事業に集中出来る」とハリウッド中に云っているらしい。そして更なる野望は未だ続く。デジタル配信も計画しているらしく、ネットテレビも触手を伸
ばすつもりだ。ハリウッドはと云えば、このBlockbusterの新機軸に期待していると云われ、ライバルだったレンタルビデオ大手のHollywood Videoが4月に廃業、NetflixやRedBoxだけでは業界全体が活気づかないとし、継続してBlockbusterを支援して行くと云う。しかし彼等の目論みも問題がない訳ではない。レンタル開始日とセール開始日が同じと云うビジネスモデルも問題がある。Fox、Universal、そしてWarnerの3社は、RedboxとNetflixへのレンタル開始を28日と定めている。倒産に絡めて支払いにも影響が出る事は間違いない。店を閉めれば、当然、その分の売上が減る。そして一番影響を被るのは、スタジオ以外の債権者達と店を貸してる大家達で、倒産保護により債権が最悪、白紙になってしまう可能性がある。Blockbusterの広報は、今回のスタジオとの会談を否定も肯定もしていない。「利子支払いの延長は、弊社にとって心強いサポートです」とだけ云っている。Blockbusterの株は余りにも長期間にわたって低迷していた為、先月、ニューヨーク証券市場から外され、店頭取引市場に移され、先日の終値は11㌣と、二束三文のままで終わった。1994年、Blockbuster社がViacom社に売却された金額は84億㌦(約7000億円)だったが、現在の時価総額は2400万㌦(約20億円).....。Visit msnbc.com for breaking news, world news, and news about the economy
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