「格安航空:エアアジア羽田就航 日航や全日空にも影響」羽田、成田両空港の国際線が一段と増える中、LCC参入に弾みがつけば、首都圏発着便を収益源としてきた日本航空や全日本空輸など大手の戦略にも影響が出るのは必至だ。「高い着陸料を負担しても羽田を使いたい需要は多い。コストは吸収できる」。エアアジアXのアズラン・オスマンラニ最高経営責任者(CEO)は21日の記者会見で語った。LLCは着陸料が安い空港を使ってコストを抑えるのが一般的。羽田の着陸料は関空や成田より高く、エアアジアのキャンペーン価格5000円(片道)だと、収入の半分が着陸料などに消える。そ
れでも、エアアジアは羽田のネットワーク機能を重視した。日本の地方都市から利用しやすい上、東南アジアから日本各地の観光地に向かうツアーを組めば、訪日需要を取り込める。着陸料が安い茨城空港も秋波を送ったが、大阪や福岡などへの就航を視野に「市場テストの地としても東京(羽田)は最適」(オスマンラニCEO)と判断した。価格面でも、機内食を有料販売したり、客室乗務員を大手の4分の3に抑えるなどコストを削減。一方、座席数は大手より35%増やし「大手の3~5割引きで販売可能」にした。当面は「5000円キャンペーン」で需要を掘り起こし、就航先を広げたい考えだ。ただ、従来のLCCは近距離路線が主体のため、安さを優先する顧客を取り込めたが、羽田-クアラルンプールの運航時間は約7時間。片道2万円前後での販売もあるクアラルンプール-英ロンドンは13時間程度に及ぶ。LCCは座席間隔が狭く背もたれの傾きも小さいため、長時間の運航には不向き。省力化と快適さのバランスを図り、若年層など新たな旅客需要を開拓できるかが問われる。一方、国土交通省もLCC就航による活性化は期待するものの、同省幹部は「都心に近い羽田をLCCで埋められていいのか」と複雑な表情。羽田乗り入れが増えれば地方空港の誘致が難しくなる上、大手航空会社にとっては収益性が高い羽田発着のビジネス路線で値下げ圧力が強まる。日航の経営再建にも影響しそうだが、当面はビジネス主軸の戦略を維持する方針で対応は定まっていない。中国の春秋航空に続いてマレーシア系低予算航空会社が参入。正直、もっともっと入るべき。まだ足りないね。下の記事は、低予算系航空会社の参入で、羽田の形態がかなり変わって来ると云う記事。俺に云わせりゃ、羽田は低予算航空専門飛行場にすべきだね.....。
羽田空港は10月の国際線ターミナル開設を機に、現行で年30万3000回の発着枠を2013年度に44万7000回に拡大し、国際線を増強。成田も含めた首都圏の発着枠は今後4年で1.4倍に増え、LCCの参入も進みそうだ。国土交通省も、LCC就航が空港を活性化するとの期待感は強く、馬淵澄夫国交相は21日の閣議後会見で「航空産業の活性化の中で歓迎すべきだ」と述べた。成田はLCCの専用ターミナルを整備して誘致を進め、国際線の新規需要が強い羽田と差別化する考えだ。しかし、LCCの羽田進出に、国交省幹部は「都心に近い羽田をLCCで埋められていいのか」と複雑な表情を浮かべる。羽田への乗り入れが増えれば、地方空港の誘致が難しくなる上、大手航空会社にとっても、収益性が高い羽田発着のビジネス路線で値下げ圧力が強まりかねない。日本航空などが運航する成田-クアラルンプール便の最低価格は往復4万~5万円程度と、エアアジアXの2倍程度だ。全日空もLCC新設で迎え撃つが、路線や価格は未公表。日航の経営再建にも影響しそうだが、当面はビジネス主軸の戦略を維持する方針で対応は定まらず、馬淵国交相も「所管官庁として見守る」と述べるにとどめた。大手はLCCの旅客動向を見極めながら、価格や路線戦略の構築を迫られる。これによりより一層、雪隠詰なのが日本航空。低予算機が日本の滑走路に滑り降りれば降りる程、日航の存続理由はなくなる。下の記事に注目.....。
「日航の経営再建に懸念~峰崎前財務副大臣」の記事に注目。21日に退任した峰崎前財務副大臣は、担当していた「日本航空」の経営再建について、「今のままでは厳しいのではないか」との懸念を示した。峰崎前財務副大臣は退任の記者会見で「体質を本当に抜本的に直すことが(日本航空は)できているのかという点で、私自身、非常に疑問を持っていたので、再生してもらいたいという思いは持っているが、今のままではなかなか厳しいのでは」と述べ、先月末に東京地裁に提出された日本航空の更生計画では、経営を立て直せるのか疑問を呈した。また、「アライアンスで解決できる問題ではない。世の中そう甘くない」と述べ、海外の航空会社との提携だけでは再生は厳しく、もっと高コスト体質を抜本的に改善すべきとの考えを示した。数週前に、日航社長が「就任時、3年頑張ると私は云ったが、もう年だし、2年位で辞めさせて頂きたい」と発言し、部下が記者会見で慌てて火消し発言をしたが、上の記事と照らし合わせても、日航復活の限界説は内部から噴出してる。当たり前の頭なら、「もう無理」ってのは誰にでも予想出来る筈だ。何故、日航幹部達はそこまで意固地になるのか?勿論、完全破綻すれば、仕事だけでなく退職金も吹っ飛んでしまう。それだけに二次破綻は避けたいと。でもな、社長以下、一部幹部達が根を上げてるのにどうしろと?
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