Monday, October 04, 2010

Frugality in Hollywood

20世紀フォックスの社長Tom Rothman氏は、「主演スターのギャラは少なければ少ないほどいい」と云っている。つまり同社はギャラに関しては「セコく行く」と云う態度だ。同社長はそれにより「社内の誰も解雇しなくていいからだ」とも云い切っている。これは最近行われたアメリカ映画業界のとあるセミナーでの話だ。明らかにタレント事務所からの評判は良くない」と告白する。同氏はハリウッドのトップタレント事務所CAAの連中に「お前らの為に働いてんじゃねよ」と云ってやろうかとも一瞬思った時もあったと云う。「うちの会社は"Lean and Mean"な組織だ」と云う。「やる気満々」と云う意味だ。同社の企画中の作品で一押しは"Avatar"の続編2本だ。Bank of Americaの業界アナリストに云わせると、フォックスは"Avatar"1本で3億5000万㌦(約300億円)を得たと云う。Rothman社長はそれに対し、「あの映画を作った事で残念だった事は、映画に関する関連商品化権がイマイチ売れなかった事だ」と云い、続編はもっとアグレッシブに商品化を狙いたいと云っている。「"Avatar"はうちにとっての"Harry Potter"だから」とも。同社は過去、"Star Wars"の商品化権を丸々、放棄したと云う苦い経験がある。この「先見性のなさ」が原作者のGeorge Lucasに巨万の富を与える事になる。Rothman社長は更にマスコミの3Dに対する報道がいい加減だと批判。「いい加減な批判か大袈裟な過剰宣伝」の両極端な報道しか見受けられないと。フォックスは3D映画3本を公開予定しており、新作「ナルニア」(12月全米公開)「ガリバー旅行記」(12月22日公開)そして「リオ」(4月8日)"Rio" (April 8)だ。「過去に公開された3D映画の何本かはクソだ」と同社長。「ディズニーの「アリス・イン・ワンダーランド」は非常に良く出来た映画だ」とライバル映画を褒めてる。「観客は「アバター」「アリス・イン・ワンダーランド」そして「ピラニア3D」の違いくらいは分かってる筈だ」と安易な3D映画の存在を批判してる。「来年度はもっと大作系映画は減るだろう。これは我々の様な勝負に出てる大きなスタジオにとっていい事だと思う。とにかく映画の数が多過ぎる。映画の数が少なければ少ないほど健全な競争が生まれる」と。同氏はデジタル・ダウンロードの勃興も、DVD市場を始めとするホームエンターテイメント事業を活性化させるだろうとも云ってる.....。

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