Friday, October 01, 2010

Why Producers Are Valued

アメリカのインディー映画プロデューサーの書いた「なぜ映画プロデューサーは重要なのか?」と云う記事を発見。なかなか面白いので、勝手に訳して掲載する。

以前、ここで「映画プロデューサーはなぜ大切か?」と云うのを書いた。あの記事で書いた事は全て真実で、「なぜ我々プロデューサーは雇われるのか」について は一切触れてない。当時、仕事は少なく、他の仲間の新人プロデューサー達も似た様な仕事を探してた。私はその仲間達にこう質問した事がある。「なぜ彼等は プロデューサーを必要としているのか?」と。

1)「信用」。プロデューサーと云う人物が関わる事で、映画は本当に製作されてると、外部の人間達は信じるわけだ。どんなに小さい映画でも。 プロデューサーの存在が物事をスムースに進めるかどうかに影響する。撮影中、トラブルが発生。まずそれを処理するのはプロデューサーだからだ。

2)「企画選定のセンス」。プロデューサーとして、映画企画を最初から練り上げ様が、人の企画に乗っかろうが、最終的には金銭的にヒットさせるか、そうでなくとも賞を獲りまくる様な作品にしなければならない。いずれにせよプロデューサーの影響力は非常に大きい。プロデューサーとしての過去のキャリアは将来の方向性の指針となる。過去やった事は消え去る事はなく、常に「次は何か?」に大きく影響する。

3)「コネと人間関係」。「誰を知ってるか」ではなく、「いつも電話すると応答してくれるか」が重要だ。 今日だけでなく、これから先も仕事を円滑に進める為に、人は細心の注意を払う。今だけの仕事ではなく、「後の事も」だ。

4)「信頼」。「金庫番」及び最前線に立つ「兵士」として、映画プロデューサーは「芸術」と「商売」の両立を目指している。自分の考えに同調する人達、例えば出資者には絶大な信頼を当然の事ながら置く。何を云われても「イエス!」だ。と同時に、イエスと云っておきながらも「細心の注意」も必要だ。過去、そして現在、何をやったかが、彼等の信頼を勝ち取る重要なファクターなのである。

5)「経済観念」。景気のいい時は、過去の判例を重視すべきかもしれないが、このご時世である。蛇口を閉める事を忘れてはならない。映画監督はもっと多くのモノを欲しがり、映画プロデューサーはそれに出来るだけ安い値段のモノで答えなければならない。

6) 「経験」。誰でも近道を探ってる。案内人も要るだろう。それがプロデューサーだ。これが映画プロデューサーの仕事内容だ。

他に何を書けばいいのか分からない。必ずしも上記六つの事柄が最重要とは云わない。最低でも知っておかなければならない事とは思う。こう云う事を以前、何度も書いたが、驚く事に誰も反論しない。もっとプロデューサーは重要視されるべきだ。プロデューサーとして脚本作り、映画そのもの、そして宣伝には自信があるが、これが理由で私に企画や資金を持って来る人は殆ど皆無と云っていい。いつか状況が変わってくれればいいんだが.....。過去作った作品の金銭的結果には満足している。いくらまでを限界値にすれば、どれだけ利益が出るかも分かってるつもりだ。更に中には「利益が出たか?」と訊く人がいても、「予算内、期日内に間に合ったか?」と訊いて来る人に会った事がない。が、それは私にとってどうでもいい事だ。「良い映画かどうか」である以上に、「どれだけ稼いだか」にこの業界の人間達は興味を示す。しかし重要のは「金の稼げる素晴らしい内容の作品」を製作する事である。義務を背負った人達には「利益」が一番重要なのだろうが、映画の企画が立ち上がったばかりの時、なぜここの会議室に集まったのかを問い質して欲しい。「いい映画を作りたい」からか?「単に金を儲けたい」からなのか?

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