Saturday, November 27, 2010

Still Walking

アメリカのDVDメーカーThe Criterion Collectionが年明けに2月に是枝裕和の監督作「歩いても、歩いても」(2008年)を全米にリリースする。英題は"Still Walking"。このニュースを知って、思わず「はぁ?」と。凡庸なこの日本映画を何で?って感じで、合点が行かないわけよ。他にももっと海外に出すべき「昔の邦画」って少なくない。「で、何でこれ?」って思わざるを得なかったのよ。で、早速、TSUTAYAでDVDを取り寄せてチェックしてみた。90分で事足りそうなストーリーを114分まで伸ばしてる。内容は夏休みに久々に会う家族。それだけ。ドラマチックな展開、キャラクター同士の劇的な葛藤、一切ない。凡庸。これを何で、この不景気にアメリカの会社がリリースするのか不思議。DVDリリースだけとしても。映画じゃないでしょ、これ?TBSとかがやってた2時間単発ドラマと何も変わらない。人の家族の語り部に何で1,800円払って観なきゃいけないのか?云っとくが、悪い映画じゃない。1,800円の価値はないと云いたいのよ。それかDVD、ケーブルテレビとかで十分と。デカイ画面で観る様な映画じゃない。ただただ「凡庸」。良い台詞もあった。樹木希林が息子の阿部寛に向かって「あんたの運転する車に乗るのが夢だった」と。これにはジンと来たね。ただ、それだけ.....。

来年7月の地上デジタル放送の完全実施がここにきて俄かに怪しくなってきた。NHKがアナログ放送終了後の来年度の受信料収入を試算したところ、最悪の場合、666億円の減収になるという結果に幹部が動揺。一方、デジタル化を推進してきた総務省も「デジタル放送推進協会(Dpa)」等の貴重な天下り団体を失うことになるため、両者は「2年程度の延長」を検討し始めた模様だ。NHKはすでに福地茂雄会長直轄の調査会を立ち上げ、「延長」に向けた理論構築に動き出したが、総務官僚にとっても自ら言い出しにくかった話だけに、NHKからの働き掛けは渡りに船となった。これに対して今でも経営が苦しい民放各社は、アナログとデジタルの「併用放送」がさらに続けば一層のコスト増となるだけに徹底抗戦の構えを見せている。最後の護送船団業界と言われた放送界にも淘汰の波が押し寄せてきており、ラジオでは愛知のFM局の「RADIO-i」がデジタル移行を待てずに放送免許の返上を申し入れ、神戸の「Kiss FM KOBE」も事業移譲を余儀なくされた。今後、テレビもU局が引き金となってローカル局の再編へと波及しそうだが、結局、テレビでもラジオでも放送界の混乱に乗じて火事場泥棒を働くのは「国営放送」のようだ。(選択)

去年、アメリカでも予定より半年程遅らせた経緯があるが、日本では2年?俺も正直、地デジTVの買い替えは早くて来春だと思ってたんだが、先月末にアナログTVがオシャカになってしまったんで、29,800円の安もんのを買った。液晶製品なだけに、10年とか持つ事は無いだろうから、安もんでいいわと。でも世の中、地デジとかどうでもいい人間は多々おり、「TVじゃ腹は膨れん」と、食費、生活費に回さざるを得ない人も少なくない筈。それと地デジ化出来ない人よりも、地デジ設備に移行出来ない地方局の運命はどうなるんだ?俺はそっちの方が大問題になるんじゃないかと.....。


Brune / Blonde - Bande-annonce de l'exposition
アップロード者 lacinematheque. - 全シーズン、全エピソードをオンラインで。

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