Thursday, December 16, 2010

It's A Digiworld: No More Release Prints to be Made in U.S.

先月のニュース。1922年(大正11年)からハリウッドでフィルム現像をやってる老舗Technicolor社が来年、ノースハリウッドにある映画フィルムのリリースプリント工場を閉鎖すると発表。従業員だけでなく、当然、ハリウッド関係者、全米で映画製作に従事してる人間達にも衝撃が走った。同社広報曰く「デジタル上映の波に飲み込まれた」と理由を語った。プリント工場はカナダのモントリオール市にある工場が引き継ぐが、ハリウッドでもデイリー等(日本では何故かラッシュと云う)の現像はこれまで通りやると云う。解雇数は不明だが、少なくとも100人以上は確実と予想される。工場の従業員は現在300〜400名いると云われている。「フィルムの需要が減少してるのに、二つも工場を稼働する余裕はない」と同社重役は吐露する。先日、TechnicolorはライバルのDeluxe社にUniversal映画との契約を持って行かれてしまった経緯がある。この業界では最大手のTechnicolor社も、ここ数年、デジタル化の余波を受け、会社の体質を完全デジタル化に変えるべき右往左往しており、200億円を投資し、デジタルとフィルムの共存を画策するも、デジタルの勢いに押されてる格好なのだ。今回の発表でロサンゼルス中のポストプロダクションの会社に影響を及ぼす事は間違いない。

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