Friday, December 10, 2010

More Bad News for the Japanese Music Industry

2010年に発売されたシングルCDのトップテンはアイドルグループの「AKB48」と「嵐」が独占するーーそんな情報がネットに流れている。オリコンが発表した売上げ枚数を見ると確かにこの2グループの曲がダントツで売れていて、あながち間違いでもなさそうなのである。「音楽CD不況」などと言われて久しいが、2010年10月27日に発売された「AKB48」のシングル「Beginner」は日本レコード協会からミリオン認定され、07年の「千の風になって」以来の快挙だと騒がれた。「嵐」の人気は衰えを知らず、2009年はシングルCD年間売上げ1位を含む4曲がトップテンに入っている。

1位は「AKB48」の「Beginner」94万7179枚 

ネットに何者かがアップした10年の新曲CD売上げはこうなっている。 

1位「Beginner」947179枚/ AKB48 10/10/27、
2位「ヘビーローテーション」709342枚 / AKB48 10/08/18、
3位「Troublemaker」 698542枚 / 嵐 10/03/03、
4位「Monster」 696022  / 嵐 10/05/19、
5位「ポニーテールとシュシュ」657868枚 / AKB48 10/05/26、
6位「果てない空」649339枚 / 嵐 10/11/10、
7位「Lφve Rainbow」 618614枚 / 嵐 10/09/08、
8位「Dear Snow」 590150枚 / 嵐 10/10/06、
9位「To be free」516142枚 / 嵐 10/07/07、
10位「チャンスの順番」471242枚 / AKB 10/12/08。 

情報が出たのは10年12月9日に「2ちゃんねる」に立てられたスレッド。これを個人が運営するニュースサイトが取り上げたことで大きな話題になった。この数字はオリコンの集計がネットに「流出」したのではないかと言われている。     2010年のトップテンはどうなるのか聞いてみたところ、      「売上げのトップテンは毎年発表していますが、今年の集計はまだできていません。ネットに出ている数字は個人的に調べられたものだと思います」  とオリコン広報は説明した。

「少女時代」「KARA」は10万~12万枚

オリコンが発行している音楽情報誌「オリ★スタ」には毎回CD売上げの推定枚数が掲載されていて、10年に発行されたバックナンバーを見てみると、ネットに出ている数字とほぼ一致する。ネットに出た数字が本物だとすれば、「オリ★スタ」に掲載されたものより新しい数字ということになる。2グループがトップテン独占という話題にネットでは、  

「これは・・・ひどい」  
「これから音楽業界はどうなるのか全く予想できないな」  
「オタクしか買ってないな。AKBオタVSジャニオタで、どっちがどれだけ貢いだか競ってる」 といった感想が出ている。ちなみに、今年売れた他のシングルCDを「オリ★スタ」で見てみるとジャニーズ事務所のグループが特に目立ち、途中経過の数字で、「SMAP」の「This is love」が約35万枚売れ、「関ジャニ∞」の「LIFE」「Wonderful World」がそれぞれ30万枚。山下智久「One in a million」が20万枚となっている。その他では福山雅治の「蛍/少年」が24万枚。EXILEの「もっと強く」「I Wish For You」がそれぞれ23万枚。氷川きよしの「虹色のバイヨン」が16万枚となっている。今年最も話題だった「K-POP」では、「少女時代」の「Gee」「GENIE」がそれぞれ11万~12万枚。「KARA」の「ミスター」が9万5000枚だった。(J-CAST)
海外の音楽業界紙も日本の音楽産業の悲惨振りを報じてる。2010年度の日本での音楽ダウンロードが前年比5%ダウンと云う。日本の音楽産業が疲弊してんのは、昨日、今日の話じゃない。ここ10年以上、CDの売り上げは下降の一途で、あの坂本龍一も「プロがCDだけで食える時代は終わってる」と云ってるし、マドンナも数年前にライブ専門のエージェントと契約。CDだけでは食えないので、コンサート回数を増やしてる。先日、宇多田ヒカルも横浜でのライブをネット上で無料中継。100万人以上がアクセスしたと云う。悲惨なのは音楽愛好家達がCDからネットダウンロードに移行してるのかと云えばそうではなく、実際、ダウンロード自体が頭打ちなのだと云う。俺も最近、木村カエラのバカみたいな曲を買ったが、TSUTAYAのCDレンタルだった。ネット販売で買えば良かったと後悔してるが、正直、それだって十何曲も入ってるアルバムじゃなく、シングルだ。昔の様にアルバム一枚、丸々聴きたいと云う人間は最早、存在すらせず、「あのアーティストの、あの曲だけ欲しい」ってのがほとんどじゃないか?悪いが出版同様、音楽産業は来年以降も、もっと悲惨だろうね.....。

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