Saturday, December 10, 2011

Why Can’t Producers Get Along & Work Well Together?

何故、困った映画プロデューサーが多いのか?
最近、頭がいいが経験のない若いプロデューサー数名から質問を受けた。「一本の映画に複数のプロデューサーがいる場合、どの様に動くべきか?」と云うものだ。私も業界30年目に入ろうとしているが、経験から云うと、7:3の割合で当たりハズレがある。

1. 必要でない人はいない。今日、何人いようとも、映画スターのマネージャーとか、投資家の友人とかでない限り、プロデューサーは必要だ。プロデューサーとして参加すると云う事は、何らかのアドバンテージ(得策)がその人にあるからだ。「プロデューサー」「アソシエート・プロデューサー」「エグゼクティブ・プロデューサー」等、何のクレジットでもいいが、映画のクレジットを与えられると云う事は、プロデューサーチームの一員であり、正真正銘のプロデューサーなのだ。極めて単純な事だ。前述した通り、必要でない人はいないのだ。一本の映画を完成させる為に、各プロデューサーがお互い知恵を出し合う。足を引っ張っていては、その人がいる意味がない。

2. コミュニケーション。これなしに我々の商売は成立しない。以前、思ってる事、考えてる事をキチンと伝達出来ないプロデューサーと仕事をした事がある。伝達がヘタな人は、間違った仕事をしてると云う事。そう云う人は別の職業を探した方がいい。ヘタでもプロデューサーとしての他の資質(金集め、企画探し等)があると思ってる人は、別人を雇って、その人に伝達させればいい。

3. 自分の仕事内容を明確にしろ。映画製作は規模の大小にかかわらず、大変だ。大変なだけに、プロデューサーがもっと現場に必要になって来る。一番使えるプロデューサー・チームとは各人、それぞれの立場を明確化し、仕事内容と得意分野をお互い理解している。これは仕事内容がお互い別々で、重複してないのがいい事だと云っているのではない。最高のプロデューサー・チームとはお互いアドバイスし合える関係にあり、サポートし合える関係にもあるが、互いに信用し合える関係である事が最低限必要だと思う。実はここで書いている事の最重要なのはこの部分だ。

4. 信頼と尊重。云うのは簡単だが、そう簡単に両方勝ち得られるものではない。信頼がないのに、なぜ一緒に仕事をしなければならないのか?勿論、映画製作は多種多様な人間関係の繋がりで形成される為、その質問に対する答えは一個や二個じゃない。いいチームと悪いチームの違いは、ズバリ、信頼があるかないかの違いだ。映画を製作すると云う事は怖くなる様な事ばかりだ。自分の映画に、知ってる人だけでなく、知らない人までがカネ、あるいはキャリアを賭けている。失敗すれば、それだけでなく人間関係まで破綻してしまう。「成功だ!」「失敗だ!」最悪なのはこう云うプレッシャーを感じ続けなければならない事だ。ならば一人でそのプレッシャーを背負い込まないで、他のプロデューサーと分かち合えばいいじゃないか。
上記のエッセイはニューヨークの映画プロデューサーのAdam Brightmanが執筆したもの。

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