INT. PARAMOUNT SCREENING ROOM - DAY

久々に神谷町のパラマウント試写室へ向かう。前回ここで何を観たか、全く覚えてないんだが、"No Country for Old Men"だっけ？"Aliens Vs. Cowboys"だっけ？まあどうでもいい。ここの試写で、面白かった映画って一本もない。今日の試写はトム・クルーズ主演の「アウトロー」と云うベタなタイトルの映画。「予約してるか、どうか」の受付に「多分」と適当に答えて、入室。狭いロビーには「おすぎ」を含め大勢の「映画ライター」でごった返してたが、しかし映画ライターって、基本、年寄りばっかなのな。本当に初老、後期高齢者等、とてもじゃないが、若い人間は余り見掛けない。実は、どの試写でもこんな感じ。若い映画ライターって余りいないんだな。20〜30代のライターって、映画の事を書きたいと思ってるのは以前より、相当少ないんだろう。寂しい業界だよ、全く。

で、映画を観た。予想通り凡庸なアクション映画だった。しかもトム・クルーズ主演ながら低予算さは否めない。製作費は6000万㌦（約50億円）、興収は本国で6,000万㌦（約50億円）ほどで、世界興収でも80億円ほどと云う、トム・クルーズ主演作としては異例の大コケ作。公開3週でこの数字はイタ過ぎる。パラマウントの担当者は「いえいえ、1億㌦行きましたもん」と全否定してたが、「このネット時代にいい加減な事云ってろ、バカめ」と、帰宅してIMDBをチェック。まあ最終的には1億㌦は行くんだろうが、トム・クルーズでこれはないわな。担当者曰く「今年はこれを入れて、4本です」と、リリース作品を聞いてビックリ。本国も諦めてるんだろうな。とにかく洋画に全く客が入ってない。ここ何年も。洋画関係者も青色吐息だよな.....。